2020年1月28日火曜日

"Knives Out"『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』

⭐️⭐️⭐️

去年から2ヶ月のロングラン上映中。

『ブレードランナー2049』のジョイを演じたアナ・デ・アルマスの出番がおおかったです。ほぼすっぴんの、ねまき同然の冴えない服装で、ガッツあるね。そういえばジョイのFunkoをおまけで持っているな。
探偵役のダニエル・クレイグは、へんななまりがあったのだけれどどこのなまりなのかわからなかった。イギリスなまりではない。南部なまり? 最初のほうはなんだかカッコいい探偵さんみたいな演出なんだけど、そのうちどっちかというとコロンボタイプに移行してて、おもしろかったです。

終わってから気がついたけれど、この二人は今度の『007』でも共演しているのね。

2019年のほうの『ブレードランナー』に出ていたM・エメット・ウォルシュがちょい役で印象的に登場。

囲碁とか、「日本のホラーみたい」などのセリフが出てきます。

眼鏡の上にCC眼鏡をかけるせいか、字がダブって読みづらくてすごく疲れて、しなくてもあまり変わらなかった💦

2020年1月21日火曜日

"Star Wars: The Rise of Skywalker "『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』

⭐️⭐️

一応シリーズ全作観ています。
パルパティーンは死んじゃったけど、なんだか自力で半分甦ったという解釈でいいのかな?
でも亡くなってしまっているキャリー・フィッシャーのシーンがいくつもあることのほうが、ずっと不気味というか、死者までこきつかうんか、と思ってしまって、ぞっとしませんでした(むしろ敬意をこめて作っているのだろうし、作品上必要で、ファンだって出てくれないとさみしいキャラクターなのはわかるし、本人だって草葉の陰というか、ジェダイが死んだらいくところで喜んでいるだろうとは思うけれど、それでも)。

デイジー・リドリーの顔は見飽きないですね。
今作ではドリトル先生が入っていた気がします。
若い頃のダースベイダーのジェダイとの死闘が火の惑星だったのとの対比で、水の惑星なのかな。
背景になると波が止まっているように見えたのが気になりました。時間的に間に合わなかったとか?

前作でファンがすごく怒ったのは、もしかしてジェダイのルークが弟子のカイロ・レンを殺そうとしたことを怒っていたのかな? それならわかります。ジェダイが弟子を殺し、子が親を殺す。すごく陰惨な話に転がっていっちゃいましたよね。それでもむちゃくちゃ人気がある。そういう意味で、すごく考えさせられるシリーズだと思います。

父親殺しなのに許されるんだ、と納得いかなかったのですが、最後がああで、少しほっとしました。その前のあれはすごくよけいだったけれど。

ウーキー受難。

懐かしい顔がいろいろ出てきましたが、ローラ・ダーンは前作きりでさみしいです。
SWシリーズに最後までのめりこなかったのは、俳優選びとの相性があまりよくなかったせいもあるかも。今作で、好みの役者はリチャード・E・グラントぐらいかな。LORのホビット族がひとりでているのが、節操のなさを端的に表していませんか?

書き忘れていたけれど、音楽がいちばんSWらしいですよね。オリジナルからずっと変わらずジョン・ウィリアムズだもの。監督や役者が変わっても、音楽だけは変わらなかった。

公開後たっぷり一ヶ月は経ってると思いますが、日曜の三時半の回、満席でした。
この時間、SFフォーティナイナーズの大事な試合があって、向かいのクリンゴン一家が超クリンゴンになるので、それを避けて映画館に避難ました。帰ったらナイナーズが勝っていた。スーパーボウルでまた大騒ぎになるから、また避難しなきゃ。

2020年1月20日月曜日

"Dolittle"『ドクター・ドリトル』

⭐️⭐️

冒険家の奥さんを亡くして以来、自分の動物病院兼サンクチュアリに動物たちと引きこもっているドリトル先生のもとへ、王室から使いの女の子がやってきます。女王が瀕死で、治して欲しいとのこと(ドリトル先生は動物のお医者さんのはずだけど)。ドリトル先生&動物たちの見たてでは、どうも毒をもられたらしく、解毒剤は、地図にない幻の島に生えている木の実だけ。かくして、ドリトル先生と動物たちは船に乗って冒険へと船出します。

評価はすごく悪いです。
公開2日目の土曜日に見にいくと、客足は悪くなく、ベタなジョークになぜか年輩の女性がワハワハ笑っていて、最後には拍手も起きていました。もしかしたら関係者なのかなあ?

わたしはマイケル・シーンが出てるので見てきました。

シーンは『アリス』とかで動物の声をあててもいるので、今回はどの動物かなあ、と思ったら、生身でご出演。黒髪・黒ひげの、ドリトル先生のライバル役です。王室付き医師という立派な地位にありながら、医学生時代からドリトルに嫉妬していたらしく、部下にまで「執着しすぎ」といわれるほど。あと、アゴがないことがコンプレックスらしいです。

ものすごい悪評に覚悟して見にいったら、そんなには悪くないというか、楽しめるシーンもところどころありました。(でも正直、ストーリーにまったく興味が持てなくて、早く終わらないかな、マイケル・シーン出てこないかな、とだいたい思っていました)

一番よかったのが、冒頭の、奥さんを亡くすまでの説明2Dアニメーション。あんな感じでずっとやってくれたらよかったのになあ。本編は少し猥雑すぎ、忙しすぎな感じでした。

押しかけ弟子みたいな子が出てくるのですが、トニー・スタークとスパイダーマンの関係みたいでした。

ドリトル先生はなぜかウェールズ語なまりなんですが、それも大不評で、ウェールズなまりというより『ミセス・ダウト』にしか聞こえない、とまでいわれています。(本物のウェールズ人のマイケル・シーンは役柄上、普通のクイーンズ・イングリッシュでした)

あとは監督が題材にミスマッチだと(『トラフィック』の脚本や『シリアナ』のスティーヴン・ギャガン)指摘が。

CGの動物の毛並みとか動きとかは、すごくよくできてました。

下ネタ(排泄関係)が多いのは、ちびっこに受けると思ったからなのかなあ。

ちょい役だろうと思ったら、結構マイケル・シーンの出番が多くて、そこはめっけもんでした。最後、え、そんな中途はんぱな末路なの、と思ったら、エンドクレジットで落としてくれていてそこもよかったです。

旅の途中で、行方不明の奥さんが見つかるのかなあ、と思ったらそれもなく、もしかして続編への布石なのでしょうか。まず作られないでしょうけれど。

『ドリトル先生』ものは、1967年に作られたレックス・ハリソン主演のミュージカル『ドリトル先生不思議な旅』から失敗作だったそうで(オスカーにはノミネートされている)、なんでもハリソンの人種差別発言とか、レイフ・ファインズの親戚がロケ地に不満で(?)妨害しようとしたとか(ファインズは今回トラの声役)。むかーしテレビで見て、大きなカタツムリだけ覚えているなあ。

それから、エディ・マーフィ主演で作られたのもあるそうです。
というか、だんなによれば、わたしは劇場に見にいったらしいのですが、100%記憶にありません💦

ウィキペディアで原作の項目をみたら、著者によるすてきな挿絵が載っていて、今回の映画の最後のほうでドリトル先生が着ていたジャケットの刺繍は、きっとそこからとったんだな。

去年の12月にAmazonで買い物したら
届いた箱。
ちなみにシロクマの名前はヨシ。

2020年1月17日金曜日

"Little Women" 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』

⭐️⭐️⭐️

『若草物語』を、『レディ・バード』のグレタ・ガーウィグ監督、シアーシャ・ローナンコンビが映画化。

映画化のうわさをきいたときから、シアーシャは(ジョー役に)声をかけてもらうのを待ち望んでいたようです。上映前に出る映画館フランチャイズが流すクイズで、監督は密かに妊娠中だったというお題がでていましたが、去年のトーク番組で、シアーシャも気づかなかったといっていたような。

ようやく観られる前に、2度失敗しました。2度とも、映画館の前で財布を忘れてきたことに気がついたのです。まだApple Payには対応していないんですって。2020年もサザエさんな羊です。

『若草物語』は、『赤毛のアン』とセットで、子どもの頃よく読んでいたお話です。
日曜のアニメシリーズもまったく好きじゃなかったけれど、観ていました。
映画を見ながら、あーそうだった、とエピソードを思い出していきました。
ベスとおじいさんの友情、すごい好きだったなあ。(おじいさん好きは、これと『アン』のマシューで培われたのか!?

映画の後半、なぜかエミリー役のフローレンス・ピューにむかついてきました。役のせいではまったくなく、役者に対して。(役柄的には一番共感した)『ミッドサマー』がまったくピンとこなかったから、そのせいかなあ? そのときは、むしろピューには好感を抱いていたのだけれども。エミリーはずっと三女だと思ってました。

最後に、当時の製本課程が少し見られてよかったです。あんなふうに手間暇かけて一冊づつ作ったら、感慨もひとしおでしょう。

ジョーが建設的批評を受け入れられないでかんしゃく起こしちゃうの、すごく「わかるわー」でした。

金持ちの隣家のおじいさん役がクリス・クーパー(こないだみた『モンタナの風に抱かれて』に出てた。)、父親役の『ベター・コール・ソウル』のボブ・オデンカーク、母親はローラ・ダーンと、監督の趣味が玄人好みというか。

他、メリル・ストリープ、ティモシー・シャラメ、エマ・ワトソン出演。
邦題は、あれですか、ワン・ダイレクションのファンがつけたのでしょうか。

アメリカでの評価はすこぶるよいです。

わたしは最後があんまり。

※※※〈ここよりネタばれ〉※※※

最後の方で、ジョーはとある人物と結ばれる。
そのシークエンスの途中で、ジョーが小説を持ちこんだ編集人が、「ヒロインは最後には結婚するか死ぬかでなければならない」というので、ジョーは「読者が喜ぶなら」と妥協する(冒頭でも同じことをしているので二度目。今回は、コピーライトは売らないのを条件にしている)。
つまり、このクライマックスは、われわれ映画の観客をいい気持ちにさせたいからだ、と監督はいいたいのですかね? ちょっとした皮肉か、ひねりのつもりなのでしょうか?
素直に、気分台なしでしたよ。🙂

2020年1月11日土曜日

"1917"『1917 命をかけた伝令』

⭐️⭐️⭐️⭐️

すばらしかったです。

主役がふたりいて、どちらもなじみのない若手俳優なんですが、とくに年上っぽいほうが、さいしょはすごくどうでもいい感じだったのに、どんどんどんどんすばらしく光っていくんですよ。わずか一日のできごとなのに、これはすごい。

俳優には非常に肉体的に苛酷な撮影だったと思います。埋められたり吹っ飛ばされたり落っこちたり流されたり、流されたり。

ビデオゲーム、あるいはすごろくのように、難関をくぐり抜けるたびに要所要所で一息つけて、そこにはひとりの大物俳優が待っている。出発点にはコリン、ゴールには……。

全編1ショットで撮ったという撮影、編集がうまくてそういう技巧を感じさせませんでした(正確には、編集であたかも1ショットで撮ったように見せているのですが、どちらにしても)。

桜の花の使い方が……😢🌸

コリンは最初にちょっと出るきりなので、遅刻厳禁。

2020年1月10日金曜日

"Frozen 2"『アナと雪の女王2』

⭐️

『アバター 伝説の少年アン』とミックスしたのですね。
"Water, Earth, Fire, Air..."

怒濤の美しさでした。
オラフかわいい。
エルサ、スーパーヒーロー。

馬に乗るエルサは『わんぱく王子の大蛇退治』の天早駒を思わせました。(昭和世代なのよ)

みなおしたら、駒のほうが
何倍もかわいらしかった。
フォルムもだけれど、
手描きならではの、
変幻自在のやわらかな動きがすばらしい。
水のCGなど、有無をいわせぬ凄さだけれど
手描きにしかできないものが
まだあると再認識。


特典がたまっていて、ただで観れました。ラッキー。
平日の昼間なのに結構人(だいたい年輩のカップル)が来ていて、どうも『スターウォーズ』を観に来たらしいです。

『スターウォーズ』のカップを売っていました。

これは、女児が観ておもしろいのでしょうか。
ヒットしているからおもしろいのだろうけれど。すごいな。

『アバター 伝説の少年アン』
オープニング
"Water, Earth, Fire, Air..."

上映最終日に見にいったら
今週から
Sing-Along♫版が
はじまりました😅
山の呼び声のスキャットが
頭にこびりついてしまったので
なんとかしたい💦


2020年1月8日水曜日

"Parasite" 『パラサイト 半地下の家族』

⭐️⭐️⭐️

数ヶ月ずっと観たかったけれど、仕事が終わってやっと観れました。年明けちゃったよ。

冒頭のカット出てくる、靴下を吊り下げているハンガー、よくみたら扇風機の蓋だ。

カタカナが一箇所出てきてちょっと気が散りました。バーナーの箱でした。

「計画」についてのお父さんの哲学が悲しい。

<※ややネタバレ>
クライマックスの、○○が○○するシーン、○○が美しかったです。「美しい」と思いました。思いましたか?

2019年12月6日金曜日

"Jojo Rabbit" 『ジョジョ・ラビット』

⭐️⭐️⭐️

大好きな『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』(と『マイティ・ソー バトルロワイヤル』と『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』)のタイカ・ワイティティ監督の話題作、というより問題作?

主役のジョジョ役と、親友のヨーキー役の子がかわいかったー。

終始ユーモラスな作品なのかと思って観に来たので、途中でびっくりしました。

スカーレット・ヨハンソンやサム・ロックウェル共演。ロックウェルのお供役は知らない俳優だとばかり思っていたら、グレイジョイだった。

一緒に観ただんなはむかついたたらしいです。
わたしは好きです。たぶん『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』が大好きで、監督の子どもの描き方を信頼しているからかも。

〝胃がバタフライ〟、を文字通り映像にしたカットも好き。

時間ができたら原作も読みたいです。

ジョジョとヨーキーが
コンニチワジャパン
してる動画

タイカ・ワイティティ監督のEWインタビュー
『ジョジョ』については後半でしゃべっている。

2019年11月9日土曜日

"Doctor Sleep"『ドクター・スリープ』

⭐️⭐️⭐️⭐️

よかったです。
原作好きなんですが、原作ファンも満足すると思います。
ジェラルドのゲーム』のマイク・フラナガン監督とスティーヴン・キングのコンビ、すごく相性がいいと思います。

終わり方が、原作と違います。

ヴィランであるローズ役のレベッカ・ファーガソンがすごくよかったです。
スネークバイト・アンディ役のエミリー・アリン・リンドは、『眺めのいい部屋』のヘレナ・ボナム・カーターを彷彿させる五角形顔でした。

フラナガン監督、俳優を魅力的に撮るのうまいかも。

わたしも白くてとてもかわいい顔のふわふわ猫と、観音さまみたいなユアン・マクレガーに看取られながら逝きたいと、せつに思いました。

時間がなかったんですが、観る前に『シャイニング』を見なおしとくことをおすすめ。ワーナー・ブラザーズのロゴからして。

予告編でサム・メンデス監督自らが『1917』の撮影方法を解説していて、え、全編1カットで撮っているの。こりゃすごい。

閑話休題。
初日に観に行ったんですが、同日公開の『ミッドウェー』、レビューは非常に悪いのでたかをくくっていたら、チケットを買うときうしろの初老白人男性がきこえよがしに"Midway!"といっていて、すごくいやな気持ちになりました。今週は問題なく『ドクター・スリープ』が1位だと思ったのに、『ミッドウェー』に抜かれたみたい。月曜日はベテランズ・デイ(退役軍人の日)でした。うしろのおっさんもそうなのか?

『ドクター・スリープ』がコケた理由は、長すぎる(151分)のと若い世代がクーブリックの『シャイニング』になじみがないからではないか、とのこと。でもブロックバスターでなくても本作はじゅうぶんペイするだろうとの意見も。

すごく出来がいいからみんな観て。長くてつらいんじゃなくて長くてうれしいから。

2019年11月5日火曜日

"Motherless Brooklyn"『マザーレス・ブルックリン』

⭐️⭐️⭐️
『ザ・ライトハウス』に続いて、ウィレム・デフォーシリーズ。
ゴッホっぽいひげバージョン。ゴッホ、観てない……😢。
兄弟思いなのもゴッホ。

エドワード・ノートンが作りたくって作った映画。
よかったです。

思ったほどレビューがよくなく、興行成績も低いみたい。
サンタのニコロデオンにはいっぱい、お年寄りが観に来ていたのになあ。
いっぱい受けてもいたのになあ。

ただ、予告編を観て期待したほどの満足度はなかったです、確かに。
この手の映画には、やっぱりウェットさが欠かせないんじゃないかな。
ちょっとドライすぎたか。(最初の方で、エド・ノートンが水の中に沈み込む『ロケットマン』みたいなシーンと、アレック・ボールドウィンがプールで泳ぐシーンが二度あるけれど)。アレック・ボールドウィンのキャラが出てくるところは、顔をなかなか映さず思わせぶりだったけれど、予算で苦労した話を聞いていたのでひょっとしてボディダブルなのかなあとか勘ぐっちゃった。途中から運転手係と猫ちゃん(かなりかわいい)が出てこなくなるのもそのせいか?

音楽はすごくよかったです。

ウェットさは、ニール・ジョーダンの『殺人天使』を見習えばいいと思う。


彼がトークショーに出たとき、俳優たちが利益抜きで出てくれた話をして、「今後ぼくが彼らの出ている映画に端役で顔見せしてるときは、それの恩返しをしてるって思って!」なんていっていました。あと、ファンが寄ってくるときに、だいたいどの出演作のファンかわかるけど、あるとき労働者風のむさい男がやってきて、『ムーンライズ・キングダム』がすごく好きでー、と話しかけられて、実はすごく繊細なファンでした、というエピソードが面白かったです。ノートンはすごくおとなしそうな、神経質そうな人でした。多分映画にウェットさが足りないのは、ノートンの性質のせいなのでしょう。ところでわたしはどうしてエドワード・ノートンが好きだったのかなあ。

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12.09.19
ゴールデングローブ賞の作曲賞にノミネートされました。