2019年12月6日金曜日

"Jojo Rabbit" 『ジョジョ・ラビット』

⭐️⭐️⭐️

大好きな『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』(と『マイティ・ソー バトルロワイヤル』と『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』)のタイカ・ワイティティ監督の話題作、というより問題作?

主役のジョジョ役と、親友のヨーキー役の子がかわいかったー。

終始ユーモラスな作品なのかと思って観に来たので、途中でびっくりしました。

スカーレット・ヨハンソンやサム・ロックウェル共演。ロックウェルのお供役は知らない俳優だとばかり思っていたら、グレイジョイだった。

一緒に観ただんなはむかついたたらしいです。
わたしは好きです。たぶん『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』が大好きで、監督の子どもの描き方を信頼しているからかも。

〝胃がバタフライ〟、を文字通り映像にしたカットも好き。

時間ができたら原作も読みたいです。

タイカ・ワイティティ監督のEWインタビュー
『ジョジョ』については後半でしゃべっている。

2019年11月9日土曜日

"Doctor Sleep"『ドクター・スリープ』

⭐️⭐️⭐️⭐️

よかったです。
原作好きなんですが、原作ファンも満足すると思います。
ジェラルドのゲーム』のマイク・フラナガン監督とスティーヴン・キングのコンビ、すごく相性がいいと思います。

終わり方が、原作と違います。

ヴィランであるローズ役のレベッカ・ファーガソンがすごくよかったです。
スネークバイト・アンディ役のエミリー・アリン・リンドは、『眺めのいい部屋』のヘレナ・ボナム・カーターを彷彿させる五角形顔でした。

フラナガン監督、俳優を魅力的に撮るのうまいかも。

わたしも白くてとてもかわいい顔のふわふわ猫と、観音さまみたいなユアン・マクレガーに看取られながら逝きたいと、せつに思いました。

時間がなかったんですが、観る前に『シャイニング』を見なおしとくことをおすすめ。ワーナー・ブラザーズのロゴからして。

予告編でサム・メンデス監督自らが『1917』の撮影方法を解説していて、え、全編1カットで撮っているの。こりゃすごい。

閑話休題。
初日に観に行ったんですが、同日公開の『ミッドウェー』、レビューは非常に悪いのでたかをくくっていたら、チケットを買うときうしろの初老白人男性がきこえよがしに"Midway!"といっていて、すごくいやな気持ちになりました。今週は問題なく『ドクター・スリープ』が1位だと思ったのに、『ミッドウェー』に抜かれたみたい。月曜日はベテランズ・デイ(退役軍人の日)でした。うしろのおっさんもそうなのか?

『ドクター・スリープ』がコケた理由は、長すぎる(151分)のと若い世代がクーブリックの『シャイニング』になじみがないからではないか、とのこと。でもブロックバスターでなくても本作はじゅうぶんペイするだろうとの意見も。

すごく出来がいいからみんな観て。長くてつらいんじゃなくて長くてうれしいから。

2019年11月5日火曜日

"Motherless Brooklyn"『マザーレス・ブルックリン』

⭐️⭐️⭐️
『ザ・ライトハウス』に続いて、ウィレム・デフォーシリーズ。
ゴッホっぽいひげバージョン。ゴッホ、観てない……😢。
兄弟思いなのもゴッホ。

エドワード・ノートンが作りたくって作った映画。
よかったです。

思ったほどレビューがよくなく、興行成績も低いみたい。
サンタのニコロデオンにはいっぱい、お年寄りが観に来ていたのになあ。
いっぱい受けてもいたのになあ。

ただ、予告編を観て期待したほどの満足度はなかったです、確かに。
この手の映画には、やっぱりウェットさが欠かせないんじゃないかな。
ちょっとドライすぎたか。(最初の方で、エド・ノートンが水の中に沈み込む『ロケットマン』みたいなシーンと、アレック・ボールドウィンがプールで泳ぐシーンが二度あるけれど)。アレック・ボールドウィンのキャラが出てくるところは、顔をなかなか映さず思わせぶりだったけれど、予算で苦労した話を聞いていたのでひょっとしてボディダブルなのかなあとか勘ぐっちゃった。途中から運転手係と猫ちゃん(かなりかわいい)が出てこなくなるのもそのせいか?

音楽はすごくよかったです。

ウェットさは、ニール・ジョーダンの『殺人天使』を見習えばいいと思う。


彼がトークショーに出たとき、俳優たちが利益抜きで出てくれた話をして、「今後ぼくが彼らの出ている映画に端役で顔見せしてるときは、それの恩返しをしてるって思って!」なんていっていました。あと、ファンが寄ってくるときに、だいたいどの出演作のファンかわかるけど、あるとき労働者風のむさい男がやってきて、『ムーンライズ・キングダム』がすごく好きでー、と話しかけられて、実はすごく繊細なファンでした、というエピソードが面白かったです。ノートンはすごくおとなしそうな、神経質そうな人でした。多分映画にウェットさが足りないのは、ノートンの性質のせいなのでしょう。ところでわたしはどうしてエドワード・ノートンが好きだったのかなあ。

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12.09.19
ゴールデングローブ賞の作曲賞にノミネートされました。

“The Lighthouse”『ザ・ライトハウス』

 ⭐️⭐️
フロリダ・プロジェクト』以来ウィレム・デフォーが好きなので見てきました。
クローズド・キャプションのプロジェクターを借りたのですが、それでも"you"を"ye"という、昔(1890年頃の設定)のアイルランドなまり(デフォーのインタビューではWest Country English accentといっています。昔の灯台守のフッテージを監督に見せられて勉強したらしいです)のせいか何言ってるかわかりませんでした。日本語字幕で見たいです。これ訳した人偉いと思います。

 BGMや効果音がでかくて怖いよ。

 セリフも話もわからなかったアホだけれど、すぐに気がつくのは画面が白黒で、画角がほぼ四角( 1.375:1 のアカデミーレシオというらしい)なこと。三十五ミリのカメラで撮ったそうです。(実はカレッジの映画科で35ミリの短編映画を作ったことがあります。IMDBにも載っているよ)

 最後は霧笛に呼ばれた恐竜が灯台を壊して終わります。ちょっと違うけど大体合っています。

 カンヌ映画祭の頃からすこぶる評判いいです。
 けなしているのももちろんあり、わたしの感想はそれ(ストーリーがない、『トワイライトゾーン』の1エピソードでしかない)に近いです。
Review: ‘The Lighthouse’ is a film so well-made that it stinks

 この手の映画の賛否をわけるのがなんなのか、いまだにわかりません。
 メルヴィルとか『第七の封印』とか『シャイニング』とかを引き合いに出してほめているレビューもありますが、わたしが観ているときにいちばん感触が近いと思ったのは、バリー・パーヴス(イギリスのストップモーション・アニメーション作家)かな。フィジカルなんだよね(男同士の)。

一カット、すごく好きなカットがあります。デフォーの目が光るところ。

監督の"Witch"は今度観てみたいと思います。

観客はわりと入っていました(日本の方が公開が一足早かった)。「お前のおならがきらいだー!」と力説するパティンソンに受けておりました。

■監督、デフォー、パティンソンが語るインタビュークリップ。


Robert Pattinson and Willem Dafoe Talk ‘The Lighthouse’ Production (EXCLUSIVE VIDEO)

 Conanのインタビューで少し合点がいったのが、メルヴィルやミルトンなどから引用したセリフや、かなりせきららなセリフのオンパレードだったみたいで、そこがわからなかったためにピンとこなかったのかもしれません。結構そういうのあります。あとでClosed Captionつきで見なおしたらちゃんといい映画だったというのが。リスニング苦手で......💦

2019年10月26日土曜日

"Once Upon a Time in Hollywood"『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

⭐️⭐️⭐️

10分追加バージョンが今日から公開とのことで、いそいそ観てきました。オリジナル版を観ていないので、どこが足されているのか不明。もしかしたらオリジナル版だったのかな?

タランティーノはひょっとして足の裏フェチ? 
『キル・ビル』でもユマ・サーマンがいっしょけんめい足の指を動かしていたよね。タランティーノ印のキャラクターは足の裏に脳みそがついていそうだ。マンソンファミリーの女の子たちは確実に(ダコタちゃんが強烈だったな)。
足もとのショット多し。

こう、最後に(観客が)報われる映画って、それまでが結構苦行......。

『イングロリアス・バスターズ』でも、確かこういう歴史改変していたような。
痛快でいい気持ちがするぶん、不健全だと思う。
映画スターが主役の話というのとは関係なく、その人の「映画観」を問うてくる作品なのでは。少なくともわたしは見終えた直後、大きな「?」を突きつけられた気がした。スコセッシとコミックヒーロー映画論争じゃないけど。

とはいえ、クリスとリックの続編映画が観たいか、といわれれば観たい。映画はguilty pleasureの面も確かにある。

役者はみんなよかったなあ。
映画中映画のウェスタンの主役役の人は見覚えないけどよかった。
子役少女もよかったなあ。

リックの家で「FBI」のドラマを見るシークエンスが『ミステリー・サイエンスシアター3000』みたいで好きでした。

予告編前のCM上映のときに、映画中CMを混ぜていましたね。(これが追加分との情報もある)
エンドクレジットの音楽がいいと思いました。
エンドクレジットの架空CM中、デカプーが撮影終了後にぷんすかする場面が愉快でした。


クリスの飼い犬ブランディはピットブル。来年放映予定の『スタートレック:ピカード』で、老いたピカードが飼っている犬「ナンバー・ワン」もピットブル。サー・パトリック・スチュワートがピットブルのイメージ改善活動に熱心なゆえだとか。ブランディなみの活躍をしてくれるかな。


予告編で『ライラの冒険』流れた。🙂



2019年10月1日火曜日

"The Book of Dust" Vol.1 "La Belle Sauvage"

⭐️⭐️⭐️⭐️

映画ではなく、オーディオブックの感想です。

『ライラの冒険』は、第1部「黄金の羅針盤」が映画になりましたが、一作きりで終わっちゃって、受けなかったのかなと思ったら、キリスト教方面からのボイコットがあったのですね。

今年の11月に、HBOとBBCによるドラマシリーズが放映されます。ライラ役は、『LOGAN/ローガン』のダフネ・キーン。ほかに、ジェームズ・マカヴォイ(アスリエル卿)やリン=マニュエル・ミランダ(リー・スコースビー役)等が出演しています。LMNは、同系統のファンタジー小説『風の名前』の大ファンで、映画化の製作に関わっていたのが頓挫しており、ファンタジー好きなのかな。(『風の名前』もオーディオブックで夢中で聴きました。続編はまだかー。)監督は『英国王のスピーチ』のトム・フーパー。撮影は、シーズン1と2を続けてとったそうです。というのも、原作の第1部と2部は数時間のギャップしかなく、主演のダフネは14歳なので、1年後とかだとずいぶん成長しちゃうからだそうです。9月22日にあったエミー賞授賞式のレッドカーペットで、LMNが、もう2シーズンまで自分の出演分は撮り終えてて、ウェールズから戻ったばかり、といっていました。今回は第3部まできっちり描かれることを願いましょう。

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〈追加情報〉10.15.19
BBC&HBOドラマ版『ライラ』には"The Book of Dust"の場面も入っているとの情報が。
https://www.radiotimes.com/news/tv/2019-10-15/how-philip-pullmans-book-of-dust-appears-in-the-bbcs-his-dark-materials/
記事によれば"The Book of Dust"第1巻 "La Belle Sauvage"のラストシーンが描かれます。
今日はイギリスでレッド(ブラック)カーペットがありました。
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EWの記事
 キャストはみんな原作ファンで、リン=マニュエルはもうダイモンでもなんでも演じる、といっています。実際の役はテキサス男のリー・スコースビー(「またタイプキャストだよ!lol」←LMNはヒスパニック、FYI)。インタビューにこたえているところを見るだけでもおもしろいな、LMN。現場には原作者のフィリップ・プルマンが貼りついていたそうなので、出来は心配しなくてもよさそう。動物の姿をしているダイモンは、ピンポン球じゃなくて、パペットを使ったんだそうです。最後は「自分がダイモンだったらどの動物か」で盛りあがってました。LMN はニューヨークのピザをくすねるネズミだって。What about you?

2019年9月30日月曜日

"Star Trek: The Motion Picture" (1979) 40th Anniversary『スタートレック』公開40周年記念

 ⭐️ ⭐️ ⭐️

1979年に公開された初代『スタートレック』映画第一作の、40周年記念上映に行ってきました。

映画館でこの作品を観る機会、逃せません!

例によってのFathom枠。9月15、18日2日限りの上映で、15日は地元の映画館では1時と4時の回があり、わたしは4時の回に。観客は、数名でした💦でもときおり笑いが起きたり、最後には拍手も。

上映前のおまけで、この映画ができるまでの紆余曲折を、脚本家やチェコフ役の人が説明するインタビュー映像が上映されました。いずれかのDVDに入っているみたいです。内容は、『幻に終わった傑作映画たち』を訳していて知った、カークがプロメテウスになるストーリー案とか、テレビシリーズ企画「フェイズⅡ」とかでした。当時、映画化は決まっていたのに、秘密なので、テレビシリーズの企画も並行して進められていたのですね。監督が(寛容な)ロバート・ワイズでなければ完成を観なかっただろうとスタッフがいっていました。チェコフ役の人本人は、完成した映画を観て「(ST映画はこの一作で)終わった」と思ったそうです。😅インタビュー終わりに、マイクが頭から落ちてくるアクシデントがあり、アハハって穏やかに笑ってて、いい人でした。いままでシリーズ中のチェコフが苦手で、ごめんね。

映画本編は、前奏曲つきではじまりました。
映画館できくと、ジェリー・ゴールドスミスの音楽があらためてよいなと思いました。というか、音楽でかなり保っていたと思います、その、間が😅

オンラインでこの映画を観たときは気にならなかったけれど、背景がところどころ、ブリッジ内のシーンなど、変にボケるのが目につきました。特殊なカメラレンズかなにかのせいなのかな?(やっぱりそうみたいです)

テンポのゆったりさだけは『2001年 宇宙の旅』に勝っている作品で(でも好き)、何度もオンラインで観ているので映画館で寝てしまわないか心配でしたが、存外大丈夫でした(一度だけうとうとしかけ)。劇場で観るカークやスポックやマッコイやエンタープライズやビジャーをたんのういたしました。やっぱりマッコイが好き。最後、エンタープライズが宇宙の向こうに飛んで行ってしまって、さみしかったです。

DS9』に続き、Qベアといっしょに鑑賞。今度もおまけポスターかなにかくれるかなと期待したけれどなにもありませんでした。(ロビーは『IT2』仕様の赤い風船がかざってありました)

Qベア「わたしの出番はないのか?」


予告編


2019年9月15日日曜日

"Goldfinch"

⭐️⭐️⭐️⭐️

"Goldfinch"を公開初日に観てきました。
ピューリッツァー賞受賞作『ゴールドフィンチ』を、『ブルックリン』のジョン・クローリーが監督、『ブレードランナー 2049』のロジャー・ディーケンズが撮影。
主演は『ベイビー・ドライバー』のアンセル・エルゴート、ニコール・キッドマン、フィン・ヴォルフハルト、ジェフリー・ライト、アナイリン・バーナード 他。

観客は数組で、白髪で杖をついているような高齢のおばあさんが目立ちました。原作ファンかな。だんなは、サンタクルーズにはめずらしい猛暑を避けて映画館に涼みに来たのでは、とうたがっていますが。まじ暑かった、きのうとおととい。町なかでは、思いきり薄着のお嬢さんたちが歩いていてまぶしかったです。

原作は知らなかったけれど、Amazonが出資していて、ツイッターで宣伝クリップを見かけて以来、すごく心引かれて見たかったのです。ニコール・キッドマン出ているし。

子どもの頃、美術館で爆弾テロに遭い、母親をなくした十三歳の少年セオのものがたり。タイトルの「ゴールドフィンチ」とは、実在したカレル・ファブリティウスの描いた『ゴシキヒワ』のことで、この小さな油絵を、とある縁でテロ現場から持ち帰ったセオは、秘かに自分の手もとに置いたまま成長します。

2019年9月8日日曜日

"It Chapter Two"『IT2 イット THE END/それが見えたら、終わり』

⭐️⭐️⭐️⭐️

公開初日に鑑賞。
シネマ9で20分刻みに上映されていて、12時の回を選んだらわたしひとりでした。

ホラー映画を映画館でひとりぼっちで鑑賞、最高じゃないですか?

(でもオンラインでチェックしたときは数席埋まってたんですけどね。サクラなんですかね?)

スティーブン・キング原作の『ドクター・スリープ』(超楽しみ)や、二日間だけFathomでやる『スター・トレック』リバイバル上映とか、何本か予告編をやったあと、赤い風船とワーナーブロスのロゴが続き、さてはじまるぞ、と思った一瞬後、「DC」のロゴが出て、「ん? 『IT』にDCは関係ないだろ?」と思ったら......


▲"Birds of Prey"(ハーレイ・クイン映画)の予告編でした。

『IT』は原作は読んでいませんが、前編の子ども時代編は観たし、ティム・カリーのテレビ映画版もSyFyチャンネルで二年前にざっと観たのでおおまかな話の展開は知ってましたが、始まって15分ぐらいでまず、「ああっ」って声が出てしまいました(貸し切りでよかった😅)。そうだった、そうだったね。😢

2時間49分ありますが、赤い風船増し増しで、最後までダレずに面白かったです。


2019年8月8日木曜日

"FAST & FURIOUS PRESENTS: HOBBS & SHAW"『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』

⭐️⭐️

爽快なアクションが観たくなって、観に行きました。

ジェイソン・ステイサムは顔は正面を向いたまま、口だけ横に持っていってしゃべられることを発見。

だからって、ちょっとしゃべりすぎだよね。

ガンスリンガーには悪役演じて欲しくないな、と思いました。