2009年7月31日金曜日

"Easy Virtue", "Then She Found Me"


[鑑賞日: 6/06/09]

<ネタばれ!> 
"Easy Virtue"を観ました。マチネーの、3時の回を観たのですが、まぁ入ってる方です。ただし、見事に白髪の方々ばかり。エンジョイされてたようで、笑い声が起きていました。

ノエル・カワードの戯曲を、『プリシラ』のステファン・エリオット監督が10年ぶりぐらいに映画化しました。そんなにずっと映画化したい題材がなかった のか、それほど映画化したい題材だったと思うべきか…。まぁ、私の目当てはコリン・ファースなんで、どうでもいいんですが(^_^;)。むかし、ヒッチコックも「ふしだらな女」とう邦題で映画化したようです。

コリンの役どころは、主役夫婦(ジェシカ・ビールとカスピアン王子のベン・バーンズ) の父親なんですが、うーん、ハッキリ言って、キャスト中いちばん素敵♡。無精ヒゲで、冴えない人生の隠遁者なのに、不思議だ。最初はもっさりした印象で、 「ああ、すっかり中年」とガッカリしたけど、どんどんいぶし銀のように光りだしてくるのです。出番も多いし、近年の作品ではいちばんの出色作かも、と楽し くみていてたら、クライマックスでは、なんとジェシカ・ビールとタンゴ! 鼻血ブーっすよ。そして、あの最後。でも、あの組み合わせは長続きしないと思う けど…。
 
ジェシカ・ビール分する女ドライバーのニュースリールを上映するジャズエイジの劇場、という凝った仕掛けのオープニングではじまり、劇中カワードの曲をカスピアン王子が歌い出し(歌担当は彼だけ)、コール・ポーターなどの曲もBGMに取りいれています。さすが「プリシラ」の監督、ミュージカル仕立てはお手の物。フリースピリットあふれる存在が旧弊な共同体に入りこみ、ある者は反発し、ある者は本当の自分に気づく、という展開は、「プリシラ」と共通するものがあるかも。

 チェ ンジ・オブ・フォーカスや、映り込みを多用したトリッキーな演出が、こういう時代設定の作品には似つかわしくないようにも思うけど、それこそ旧弊な考えかも知れません。

カスピアン王子のお家はアッパーミドル階級なのですが、屋敷内のところどころに、やたらエロい像が配されており、美しいけれど体面第一のクリスティン・スコット・トーマス扮する女主人を裏切っています。ビールが、最後に像の一つを壊していくのが痛快。この時代の衣装に身を包んだビールが、たいへん美しいです。
 
そういえばずっと前にも、渡米直後にコリンのコスチュームプレイ映画がかかって、いそいそ観に行った記憶があるなぁ。「アーネスト式なんとか」って映画だったかなあ。派手なヒット作はあまりないけど、コンスタントに地道に活躍しております、ダーシー様。新作はヴェネチア映画祭にコンペ出品されるみたいだし。塚本監督の「Bullet Man」と競うのね。

映画のエンドクレジットに、ビリー・オーシャンの”When The Going Gets Tough The Tough Get Going"が流れますが、コリンもちゃっかり歌ってます。「アーネスト」ではわざと下手に歌ってたのねん。

http://easyvirtuethemovie.co.uk/

先日たまたまコリンの「いとしい人」"Then She Found Me"がTVでやっていたので、観ましたが、ヘレン・ハントの変ぼうにびっくり。骨と皮ばかりの老婆のようになっちゃって、どうしたの? 彼女の母親役、ベッド・ミドラーの方が、小柄ながらあの年齢ですばらしい美脚で、よっぽどみずみずしいのですが…。コリンは、「ぼくのプレミア・ライフ」みたいな、かんしゃく演技が素敵でした。最近、「愛を読む人」とか、「〜する人」っていう邦題が流行り? 「いとしい人」って最低ランクの邦題だと思うけど。

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