2009年8月1日土曜日

"The Hurt Locker"「ハート・ロッカー」

なんだか偉く評価が高いのと、宇宙服みたいな、ものものしい格好の兵士とその背後の爆煙を映したスチル写真に惹かれ、あまり得意ではない戦争映画を観にいきました。男よりも男らしい映画を撮ると言われているキャスリン・ビグロー監督の、イラク戦争ものです。

冒頭早速例の宇宙服みたいなカッコで路上に仕掛けられた爆発物を処理しに向かうのは、あら、ガイ・ピアースじゃないですか。とはいえ彼は脇役で、 物語の大半は、Jeremy Rennerという知らない役者が演じる命知らずな爆発物処理係、ジェームズ軍曹を中心に薦められます。とにかくコイツは無茶な野郎で、後方支援の仲間の いうことは聞かないし、気が散るからと指示の飛んでくるヘッドホンは捨てちゃうし、身軽になりたくて宇宙服も脱いじゃうし、作戦おかまいなしに、爆弾を無力化するまでテコでも動かない。

『ボーフォート -レバノンからの撤退-』というイスラエル製の、アカデミー賞外国映画賞にノミネートされた映画にも、地雷処理係が任務にあたる非常に緊迫感のある場面があったけれど、この戦争映画が特異なのが、爆発物を処理している米軍兵士たちを、遠巻きにしてイラクの一般市民や当の爆弾を仕掛けた者たちが見物しているところ。彼らの冷ややかな目もゾッとしないし、武装しているわけではないから手を出せないところももどかしい。

ほかに、レイフ・ファインズ(ビグローの「ストレンジ・デイズ」に出てたな)や「デクスター」のシーズン1後半で印象的な役を演じてた人も出ています。

なんか、期待していった、ハイテク兵器ばりばりのSFチックな戦闘場面みたいのは全然出てきませんでした。(^_^;) 途中で、すごい年配の観 客が、「ナイス・ショット!」って叫んだり、なんか同年代の知らない観客同士で会話してたり、興奮した様子でした。ベトナム時代でも思いだしていたので しょうか…(^_^;)。

マジ評価高いんで、賞レースにからんでくると思うけど、一般の人の感想で、たまに低い評を与えているのを読むと、どうも、実際にイラク戦争に行っ た人の目から見ると、この映画で描かれてる兵士の言動や作戦の運び方などは、実際とかけ離れてるみたいで、期待して観にいったのにとてもガッカリした、と 書いてありました。脚本は、イラクの爆発物処理班に従軍したジャーナリストが書いてるんですけどね。まあ当事者が物事を客観的・大局的に見られるかと言えば、必ずしもそうではないのですが…。「シビリアンがシビリアンに向けて作った映画だ。シビリアンの評論家が絶賛するのも無理はない」と書いてありまし た。

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