2009年8月15日土曜日

"Ponyo" 「崖の上のポニョ」

"Ponyo"を観ました。
公開初日の第一回。いさんで映画館に駆けつけたら、最初、あんまり人が入ってないなあとちょっとガッカリ。でも、そのうちわらわらやって来ました。もちろん子連れが主要な客層です。こっちの人は、結構ギリギリにどわっと来るんですが、いつもは予告編を延々やってるからまあだいたい本編が始まる前には腰を落ちつけられるのですが、今回は予告編がたったの一本だけ(サンダンスのクロージングを飾ったエコドキュメンタリー)で、トトロのロゴがパッて映ったと思ったらもう始まっちゃったので、間に合わなかった観客がいっぱいいたし、私もちょっと心の切りかえにもたつきました。でも、クラゲに続き、ミジンコたちのマリンスノーとともにどんどん画面が海底に降りていき、なんだかマイケル・ジャクソンを連想させるお父さんがお仕事をしている(海中だから動きが緩慢)セリフや効果音のない一連の描写に、文句なく圧倒されます。
いつもは空が舞台のお話や描写が得意な宮崎監督が挑戦した、CGに一切たよらない水や海の描写が、とにかく素晴らしいですね(水と火の描写はセルアニメが最も不得意とするところ)。黒い線だけで、バケツに汲んだ水の表面を表現したり、メタモルフォーゼしたり、ゲル状になったりする水。こういう多彩な表現は、一朝一夕でできるものではないでしょう。本編の80%ぐらいに水が出てきて、すごい作画枚数だったろうな。
往年の宮崎作品を連想させるシーンもところどころに出てきます。クラゲを被って水面に向かっているポニョはオームの眼の抜け殻をキャノピーにするナウシカを思い出させ、海底をさらう網から逃げるポニョの様子はお城の下水施設にもまれるルパンみたい。千尋が階段を駆け下りるシーンを連想したシーンもあったな。

吹き替えは、いつもは暗い役ばかりのリアム・ニーソンがお父さんをアテてるのが面白かったです。「センセイ」「ツナミ」はそのまま日本語でした。

相変わらず、食べ物の描写も丁寧で、ポニョと宗介が飲むスープ(?)とか、昨日観た「ジュリア&ジュリー」の料理よりよっぽどおいしそうに気持ち込めて描けている。でもポニョがハムが好きという設定が解せない…。あの年にしてもう肉食系女子という比喩か!?(そんなわけはない)お母さんがドアを開け閉めする仕草、宗介がバケツを運ぶ仕草、車のガラスに当たる雨粒…。観どころは全画面だ。

始まって10分ぐらいで、なんだかおんぼろフィルムみたいな縦線が入るなあと思ってたら、そのうちピンぼけしだして、とうとう止まっちゃいました。ピンぼけ直すのに5分くれ、とあんちゃんがやって来て説明して、結局15分ぐらいボーッと待ってました。この後、昨日バッタリ会ったデボラの美容室に予約を入れてたので、間に合わないかとハラハラしました。ギリで間に合って良かった。

大人と子どもが笑うところ(おでこゴツン←子ども/お父さんがジト目で海からやって来る←大人とか)が違ってて面白かったけど、みんな画面に見入ってた感じ。終わったときは拍手がちょっと起きたし、ちゃんと残って歌を聴いてる子たちもいっぱいいました。なぜか一緒に歌えるお兄さんとかもいたりして。歌は英語版。「♪ponyo pony tiny little fish」

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