2009年8月29日土曜日

"Taking Woodstock"「ウッドストックがやって来る」


"Taking Woodstock"という映画を観ました。
あの伝説的な音楽イベント、ウッドストックにまつわる映画です。

お客さんが、すごい年配の人ばかりでした。だって、考えてみたらウッドストックってもう40年も前の出来事なんですもんねぇ。私はウッドストックというと、音楽イベントよりスヌーピーの相棒の鳥さんを連想する世代です。

予告編を見て、小さな田舎町にある時音楽イベントが開かれることになり、ヒッピー達が大挙して押し寄せ、町の人々は大あわて! みたいな、ラブ&ピースの町おこしムービーかな、楽しそうだな、と思って観に行ったのですが、それだけの映画ではありませんでした。なんたって監督がアン・リーですからねぇ。

主人公は、商売っ気のないモーテルを営む両親を手伝う若者、エリオット(コメディアンのディミトリ・マーティン)。負債を抱え、今年の夏じゅうになんとかしないとモーテルをたたむしかないという状況の中、ヒッピーがロックコンサートの会場を探しているという記事を読んで、飛びつきます。電話一本で現れたのは、ヘリに乗った巻き毛の青年プロモーター、マイケル・ラングとそのご一行。日常に突如侵入する、非日常。いいですね、ワクワクしますね(淀川長治か)。近所の農場主ヤスガ(ユージン・レヴィ)の土地を会場に使うことに話がまとまります。

物語は、コンサートの準備の様子に大半を割き、いよいよ本番が始まると、演奏したミュージシャンたちの場面は一切出さずに、40万人の人々が一カ所に集った当時の3日間の雰囲気を伝えることに焦点を当てて、当時の実際の映像と、この映画のために再現した映像とを、映画「ウッドストック」のスタイルを取り入れつつ混ぜて編集しています。特に、初日の夜、エリオットが会場をやや離れたところから見下ろすと、ステージを中心に無数の人々が取り囲んでいるCGによるモブシーンが、集まった人々の多さを感じさせて印象的でした。

なぜか会場で一人颯爽と馬を乗り回し、イベントの成功を露ほども疑わないマイケル・ラング(実在の人物)や、若いときの辛い体験のせいで守銭奴になってしまったエリオットの母(イメルダ・スタントン)、その母を愛してると言い切る父親など、どの登場人物も一癖あって面白いですが、リーヴ・シュライバー扮するトランスヴェスタイトの元海兵隊員が、出来事から一歩引いて主人公を暖かく見守る役回りで、よかったです。スカートをめくると、ピストルを隠して持っているのだ。変にクネクネしたり、化粧したりしない潔いトランスヴェスタイトです。

ところで、この映画を観たNickelodeonという映画館も、ちょうど営業40周年を迎えたそうで、公開前の深夜、本作を特別上映してお祝いしたそうです。映画館をはじめた頃は、サンタクルーズは「リタイアしたお年寄りが死にに来る町」と言われていたそうで(ヒドイ)すが、サンフランシスコでも映画館を経営していたその人は、UCサンタクルーズ大が出来たのを機に、この町も変わっていくだろうと予測したのだとか。予想は当たり、今のサンタクルーズはお年寄りも多いけど、サーファーや学生も多い(変人とホームレスも)、活気のある町です。

私、昨日てっきり金曜日だと思っていて、そのイベント行き損ねちゃった…とほほほほ。最近ちょっと日本とやりとりしていたからなぁ。今度、とある映画の祭典に行くのですが、ちょっとしたトラブルが起きているところなので、こういう、みんなで細かいこと気にせずラブ&ピース! みたいな祭典、すごくいいなと思う。実際はいろいろあったとしてもさ、そういう気持ちをみんなで持って集まるみたいの、いいじゃん。

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