2009年11月2日月曜日

Coco Before Chanel「ココ・アヴァン・シャネル」&Coco Chanel「ココ・シャネル」


日本では、どちらも既に公開ずみですが、こちらでは、「ココ・アヴァン・シャネル」がただいま公開中です。映画館には、おば(あ)さま方がたくさん見に来ていました。みんなウキウキして、シャネル・ブランドの神通力って凄いなぁ(^_^)。一方「ココ・シャネル」は、TV映画として、去年放映されています。シャーリー・マクレーンが、今年のエミー賞にノミネートされました。


「アヴァン」を観た後、すぐに「シャネル」をDVDで観たので、かなりごっちゃになっていますが、どちらも、シャネルの恋愛模様に重点を置いており、最愛の人、ボーイ・カペルが死ぬところで場面は暗転、シャネルが鏡張りの階段の前に座り、ファッション・ショーが開かれるところ(「アヴァン」は初めての、「シャネル」はカムバック時の、という違いはありますが)ところに飛ぶ、という構成は同じです。これは、1981年に作られた"Chanel Solitaire(「ココ・シャネル」)"と、まったく同じでもあります。実は、1961年、シャネルの人生がハリウッド・ミュージカル化されたことがあり、キャサリン・ヘップバーンがカムバック時のシャネルを演じ、昔を回想する、鏡を大きくフィーチャーしたセットだったそうなので、もしかしたらそのやり方を踏襲しているのかもしれません。でも、3作ともこうも判で押したような構成だと、3つも作る意味があったのかしらん、と思わずにはいられません。まるでシャネルの人生は、エチエンヌ・バルサンとカペルとの三角関係が白眉で、カペルが死んだ後は、映画に描くに値するような部分は何もない、といわんばかりではないですか。それならそれで、どれか1本ぐらい、シャネルがどのようにして、独自の着眼点や革新的なファッションセンスを培ったのかとか(映画ではどれも、最初から卓抜なセンスの持ち主として描かれていて、例えば少女期を過ごした尼僧院での、シスター達の白と黒の質素な装いからの影響とかを暗示する描写は皆無)、当時のモード界でのセンセーションと、彼女のファッションが認められ、スタンダードとなっていく、その過程とかにもっとスポットを当てて欲しかったです。

で、肝心の恋愛部分なのですが、描き方が、なんだか昔の少女マンガを見ているようで、かなり恥ずかしかったです。そこで雪が降りますか、そうですか。「こういうのを見せておけば、女どもは喜ぶだろう」とでも思ったのですかね、スタッフは…。「シャネルが帽子店を開くのはまだかなー」と、そればっかり思いながら、シャネルの恋バナにつきあわされてしまいました。

ボーイが死んだ後、ディアギレフや、ディミトリ大公や、チャーチルや、ウェストミンスター公と出会ったり、第2次大戦後に対独協力者扱いされたりetcの、あれやこれやは、これから公開される「シャネル&ストラヴィンスキー」で描かれるでしょうか、それともやっぱりハーレクイーンロマンスのような出来になってしまうのかな。

ところで、Chanel Solitaire"ですが、エチエンヌ・バルサン役をルトガー・ハウアー、ボーイ・カペル役をティモシー・ダルトンが演じました。レプリカント対英国諜報部員…。ハウアーの女装姿が拝める、結構貴重な映画です(^_^:)。


2008年の「ココ・シャネル」の方では、叔母のアドリエンヌ役の女優さん、美女なのに、やたらドスの効いた声で、気になってたのですが、吹き替えだったようです。DVDについていたメイキングでは、女優さん、ごく普通の声で、イタリア語しゃべっていました。どうしてあんな声にしたのかなぁ。すごく不思議です。

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