2009年11月10日火曜日

"Whip It"「ローラーガールズ・ダイアリー」

トークショウ出演時などの様子から受ける素顔のドリュー・バリモアは、気さくで明るいオプティミストという印象ですが、彼女の初監督作品"Whip It"は、その印象そっくりそのままの、feel so goodでチャーミングな映画でした。

テキサス州のとある街に暮らす17歳の高校生、ブリス(「ジュノ」のエレン・ペイジ)は、ある日親友を誘って、都会のオースティンで開かれるローラー・ゲームを観戦に行く。バイタリティ溢れるローラーガールたちにすっかり魅せられたブリスは、オーディションを受けるため、屋根裏から古いバービーのステッカーがついた子供用のスケートを引っ張り出して、路上での練習にはげむ。小柄な体型を生かしたスピードと敏捷性を買われ、オーディションに合格するブリスだが、困ったことが2つあった。それは、年齢が規定の21歳に達していないことと、両親には内緒にしないといけないことだった。



ブリスのママ(マーシャ・ゲイ・ハーディン)は、いわゆるステージ・ママで、ブリスと妹を、せっせと美人コンテストに出場させています。美人コンテストにもいろいろあるらしく、ブリスが出るコンテストは、50年代風の良妻賢母型の女性を理想としているようで、パステルカラーの清楚なドレスに身を包んだ、縦ロールの乙女達が、「私が初めてデートしたい相手は、私のおじいさまです」とかなんとか、スピーチするようなものです。濃いめのメイクとパンキッシュなファッションで、闘争心剥きだしで競うローラーゲームとは、まさに真逆。それを十分承知しているブリスは、両親にローラーゲームのことを秘密にしていたのですが、とうとうバレてしまったときの、2つの価値観のぶつかり合いは、それまでの、ハッピー、ハッピーな、"Girls Just Wanna Have Fun"だったトーンから一転、緊張感あふれる場面となり、ブリスが母親にピシリと言い返す言葉に、観客は喝采を送っていました。

ローラーゲームを始めたブリスには、ミュージシャンのかっこいいBFも出来るのですが、2人のデートの描写も、ほほえましくて、さわやかで、セクシャルな場面を直接描かずに、親密な雰囲気を表現するのに成功しており、さらに好感度大です。ブリスは店の屋根に、でっかい豚の像が乗っかった"Owink Joint"という、ステーキレストランでバイトしているのですが、豚をあしらったエプロンが可愛かったです♡。

違和感なく、高校生役を演じる22才のエレン・ペイジが、この映画の立役者なのはもちろんです(各レビューでもべたぼめ!)が、ブリスをライバル視する、トウの立ったローラー選手役のジュリエット・ルイスや、ブリスのママへの態度はちょっとアンフェア過ぎると諭す、子持ちのチームメイトを演じるサタデーナイト・ライブのコメディエンヌ、クリステン・ウィリグなども印象的でした。バリモア自身も、ブリスのチームメイトの1人として出演しています。それから、「フィーバー・ピッチ」で共演したジミー・ファロンが、試合のホスト役を演じています。

ポジティブなガーリー・パワーをたっぷりと分けてもらえる、素敵な映画でありました。

(※写真は、サンタクルーズのローラーゲームチーム、Santa Cruz Derby Girlsの写真。3月にまた、試合が始まるらしいので、見に行っちゃおうかな(^_^))

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