2010年1月12日火曜日

"Youth in Revolt"

"Youth in Revolt"を観ました。

「JUNO」でジュノの気のいいBFを演じていたヒョロヒョロの男の子、マイケル・セラが主演の、薬味のきいた青春コメディです。

セラ扮するニックは、フランク・シナトラやフェリーニ映画を愛する奥手な16才。離婚した両親はそれぞれ恋人に夢中で、息子の目の前でイチャイチャするのだからたまりません。ほどなく母親のだらしない彼氏(ザック・ガリフィアナキス)がトラブルを起こし、ほとぼりが冷めるまで3人はトレイラー・パークに難を逃れるのですが、そこで、ニックはシーニという女の子に出会います。シーニもシナトラは好きだけど、セルジュ・ゲンズブールが一番という、「17歳の肖像」のジェニー同様にフランスかぶれの子で、将来はフランソワという名前のフランス人と結婚するのが夢なのだそうです。


二人の趣味や、劇中の風俗からすると、1970年代ぐらいかなと思ったのですが、リモコン式の車のロックなども出てくるので、時代設定がよくわかりませんでした。登場人物のひとりが「アシュレー・シンプソンの歌をかけっぱなし」みたいなセリフを言っていた気もしますが、聞き違いかも(後でDVDで見直したら、パソコンやらDVDショップやらが出てきてたので、現代のお話しには間違いないのですが、どうして映画が70年代のルックなのかはよくわかりません。ふたりのレトロ趣味を反映しているのかな。だとしたら、50〜60年代の風俗にするのが正しいはずなのだけど、それだとさかのぼり過ぎて、シャレにならないしな)。でも場所ははっきりしていて、ニックが暮らす町はオークランド。ファナティックな両親によってシーニが送り込まれる寮がサンタクルーズにあるという設定でした(^_^)。でもロケ地はミシガンだそうですが。

シーニにすっかり熱をあげてしまったニックは、彼女と一緒にいるためなら何でもするつもりです。でも、押しの弱い素の自分では、二人の間に立ちふさがる様々な障害を乗り越える力はとてもありません。そこで、ニックは自分のalter ego、つまり分身を創り出してフランソワと名付けます。フランソワは気障なちょびヒゲを生やし、葉巻を吸い、白いスリムパンツを履いた、自信家の策謀家で、不道徳なことや犯罪を犯すのも平気。親の車を丸焼けにしちゃったり、シーニの寮に忍び込んだり……。ニックとフランソワが状況に応じて役割分担するのが面白いです。

それからもう一つ、この映画で特徴的なのが、16才の主人公たちの言葉遣い。内容は、セックスに興味津々の、普通のティーンエイジャーの会話なのに、やたらハイブロウな語彙で冷静に話すので、象牙の塔の学者さんたちが「アメリカン・パイ」 を演じてるみたいな、ちぐはぐな感じが出て、面白いです。でもこういうのは、字幕では表現しにくいだろうな。

意外にも、オープニングとエンディング、それに劇中でも、アニメーションを、ストップモーションと2次元アニメの両方使っていました。

ニックの実父にスティーブ・ブシェーミ、母親の新しい恋人にレイ・リオッタ、シーニの父親に「ブレードランナー」のブライアント警部こと、M・エメット・ウォルシュ、ニックんちのおかしなお隣さんにフレッド・ウィラードが扮しているのも見所です。ワンコもかわいい。

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