2010年2月23日火曜日

"The Wolfman"「ウルフマン」

ユニバーサル映画のお家芸、怪奇映画のリメイクシリーズの一篇です。意外にも、元になった「狼男」は、日本では未公開だったのですね。藤子不二雄は狼男をどこで知ったのであろうか。

本作の変身シーンを手がけているのは、大御所リック・ベイカー。さすがの変身シーンです。CGとも組み合わせているので、特殊メイク一辺倒のものよりも、変形の過程をつぶさに見せているカットもあるのですが、同時にあまりCGを使いすぎないように注意しているので、その割にはチラリズムな編集で、「もっと観たいよ」と思わせます(^_^;)。


むかーしTVで観ただけなので記憶違いかも知れないけど、リック・ベイカーの出世作「狼男アメリカン」の変身シーンは、確か、室内で、TVがかかっているなか、主人公の鼻面がうにゅーんって、ゆっくり伸びていくのがすごく印象的だったんですが、そんな風に、大御所の特殊メイクの技、もっとじっくり見せて欲しかったな。

あと、突如出てくるゴラムはなんなんだ、ゴラムは。

公式サイトのプロダクションノートによると、狼男の吠え声は、色々試した末、オペラ歌手に吠えさせたのだそうです。観にいった時はそんなことはすっかり忘れてたのですが、特に吠え声については印象に残りませんでした。観る側って、そんなもんですよね(^_^;)。

音楽がダニー・エルフマンになっていましたが、最初は違う人の担当でした。出来がよくなかったのかしら。エルフマンの音楽は良かったです。

ヴィクトリア朝時代のイギリス。シェイクスピア役者のローレンス(ベニチオ・デル・トロ)は、弟(兄かも)の婚約者(エミリー・ブラント)の要請で、長年留守にしていた居城に帰還する。弟/兄(どっちだろ?)の惨殺死体が発見され、葬式後、婚約者グエンは死の謎を知りたいとローレンスに後をたくし、ロンドンへ帰っていった。ブラザー(もう面倒くさいんで)はジプシーと関わりを持っていたと父(アンソニー・ホプキンス)から聞いたローレンスは、満月の夜、ジプシーのキャンプを訪ねる。同じ頃、ブラザーや他の村人の奇怪な死はジプシーのせいだと思いこんだ迷信深い村人たちも、ジプシーを襲いにやってくる。そこへ突如現れ、誰彼構わず殺戮する謎の怪物。ジプシーの子どもを助けようとして怪物に噛まれたローレンスは、女占い師(ジェラルディン・チャップリン)の手当で一命をとりとめる。城に運ばれたローレンスは医師も驚く速さで回復するが、再び満月が巡る頃、彼の体に異変が起こり……。

殺戮シーンは2,3度出てくるのですが、相当エグいです。

そしてお話のほうも、かなりエグいというか、いびつな展開をします。あまり書いてしまうとネタバレになっちゃうのですが、親子の愛憎関係が、異様に異常です。エディプス・コンプレックスというにはあまりに…。サドマゾ親子か? 亡き妻に面差しの似た息子の婚約者に岡惚れした父と、ブラザーの婚約者に思慕を抱く息子の、グエンを挟んでの親子の対立、という図式にすれば、まだ分かりやすかったのに、あえてそれを避けたためにすんげぇいびつな物語になっちゃった、という感じを受けました。

途中で舞台がロンドンに移るのですが、そこで狼男が暴れ回るシーン、ふっと「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」を思い出してしまいました(^_^;)。やばいやばい。

デル・トロは、目力があるので、狼男へ変身後も彼だと分かる、とはスタッフの主張ですが、デル・トロよりも、もう一人の役者の方が、面影ありありなのが、笑えます(^_^)。デル・トロ、なんだかやけにずんぐりむっくりになってしまって、ヴィクトリア朝時代の貴族の衣装が、とても窮屈そうでした。

★月やカードをあしらった公式サイトが美しいです。
http://www.thewolfmanmovie.com/

「Repo Men」の予告編を流していたのですが、髪を刈り上げたジュード・ロウが、まるでロイ・バッティみたいで、動揺してしまいました(T_T)。

★あ、あったあった、「狼男アメリカン」の変身シーン。
別にTVの音は聞こえてませんね。痛そう…。

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