2010年4月17日土曜日

"Runaways"

サンダンス映画祭でも話題になっていた、クリステン・スチュワート × ダコタ・ファニングという「ニュームーン/トワイライト・サーガ」コンビ主演による、ロック映画。

こちらは"Hot Tub Time Machine"よりさらにさかのぼって、70年代のカリフォルニアが舞台。革ジャンを着た女子がエレキギターを抱えてロック、なんて考えられなかったこの時代に、女の子だけのバンド"Runaways"を旗揚げしたジョーン・ジェットと、ボーカルのシェリー・カーリー、それぞれの事情を追います。シェリー・カーリーの書いた本を元に、ジョーン・ジェット本人が製作総指揮を務めており、バンドの内側から外の世界を覗いているような、ちょっと不思議な印象を残す映画です。

古着店で手に入れたあこがれの革ジャンに手を通したジョーン・ジェットが、高揚する気持ちのままに町中をダーッと走るオープニングが好きです。

二人のほかに、もう一人映画で重要な役目を果たすのが、バンドをまとめあげたプロデューサーのキム・フォウリーという男。いつもごっつい顔に、おもいきりミスマッチなユニセックス風メイクをバッチリ施していて強烈! ロックではルックスがすべてということを心得ていて、「デヴィッド・ボウイとブリジッド・バルドーを合わせたような」シェリー・カーリーに目をとめてバンドにスカウトし、セクシーさを武器にジェットたちのガールズバンドを売り込んでいく。

やはり最初の方に、"Fujiyama Mama"という、曲が使われているのですが、バンドが売れてくると当然世界ツアーに出る運びになります。意外だったのが、唯一出てくる国外ツアーの描写が、日本でのコンサートだったこと。日本でランナウェイズは、すごく人気があったのだそうです。日本語のセリフや標識などが、ハリウッド映画ではスタンダードないいかげんなものではなくて、きちんとしたものだったのがポイント高いです。着陸前の飛行機内のトイレにこもってヤクを決めたりできる、牧歌的な70年代。バンドに入る前は、タバコを逆さに吸っちゃうようなウブなシェリーだったのに、ツアーに出る頃にはすっかりドラッグ中毒になってしまったのが悲しいです。バンド活動中も、要求される「シェリー・カーリー」という役回りを演じてはいるが、ひとりだけバンド内での立ち位置が定まっていないような、いたたまれなさを感じているのが、ファニングによってすごくうまく表現されていました。

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