2010年6月13日日曜日

The Karate Kid『ベスト・キッド』

"The Karate Kid"観てきました。80年代に製作されたパット・モリタ&ラルフ・マッチオコンビのオリジナル作品を、ジャッキー・チェン&黒人の少年という興味深いとりあわせでリメイクしたものです。

母親の仕事の都合で、デトロイトから北京に引っ越してきたドレ少年は、すぐにバイオリンを弾く美少女と仲良くなるが、それを快く思わない乱暴者の少年のいじめに遭う。母子の住むアパートのメンテ係、ミスター・ハン(ジャッキー)は、ひょんな縁でドレにカンフーを教えることになるのだった。

予想よりもとてもしっかり作ってあって、うれしい驚きでした。ジャッキーのキャラクターのコメディ度が薄いのも好ましく、何よりも、ドレ君のカンフー・アクションがバッチリ決まっていて、すごい本格的なのです。ど素人だから本当のところは分からないけれど、本当にみっちりカンフーの修練に励んだ子のそれに見えました。もともと凄く敏捷そうだから、少し型をつけてもらっただけで決まって見えるのかもしれないけど、欧米人の子役がカンフーの使い手の役をやっても、まずそれらしく見えたためしがないので、それだけで驚き。

ドレ少年役の子、かなりかわいくて、だんななんか途中まで女の子だと思いこんでたぐらいなんですが、映画が大分進行して、カンフーの稽古に大分身を入れるようになったドレ君の真剣な表情を観て、ハッとしました。ウィル・スミスに似てる! そういえば、オープニングで、ウィル・スミスがプロデューサーとしてクレジットされていました——。そうか、ウィル・スミスの子どもだ! 「しあわせのナントカ」っていう映画で、親子共演していた、あのちびっ子だったんですね。かなり大物になりそうな予感です。スミス夫妻は、非常に賢い両親なのでしょう。ジャッキーは小柄な方だから、分からなかったけれど、ドレをはじめ、子ども達と比べると、手の平や腕など、やっぱり大きくてがっしりしているのが、よく分かります。

とんでもシーンとか、中国文化よりアメリカ受けを優先させた安っぽい演出とかがなくはありませんでしたが、全体として、かなりいい感じのファミリー映画に仕上がっています。続編が見たいとは思いませんけどね! ただ、一点だけ見逃しがたいのが、最後の試合の場面での、ドレのお母さんの反応。脚本書いたの、男なんだろうなぁ。とはいえ、欧米人の作るカンフー・アクション映画にしては、かなり上等な部類ではないかと、最近ジェット・リーにはまって「ドラゴン・キングダム」やら「ダニー・ザ・ドッグ」やらを観たばかりの電気羊は思う次第です。でも、"Karate Kid"じゃないよね、"kanfu kid"だよね、これじゃ。

客席は、ほぼ全席埋まっていました。これは大ヒットしそう。

ところでジャック・ブラックの新作予告編には、ずっこけそうなほど笑ってしまいました(^_^)。ジャック・ブラックがガリバーなんて、どこの誰が考えついたのやら。

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<6/22/2010>

オリジナル版の「ベスト・キッド」(1986年)を観ました。うーん、こちらを観てしまうと、確かに「オリジナル版より劣る」と書いてある評が多いのも、うなずけます。2010年版に比べると、なんともほのぼのしているのは、制作当時の世相の違いなのかしら? いじめ方の過激さとか、今の方が殺伐としてるのかなあ? でも、リメイク版は、かなり忠実に、オリジナルのフォーマットを踏襲してますね。

主役のダニエル少年(ラルフ・マッチオ)が、すごく素直なところが好きです。映画の主人公って、たいていルールや師に背いて、禁じられたことをやって、それが良い結果につながるというパターンが多いじゃないですか。それは、上から言われたことをうのみにしないで、自分で考えたり、自分の信念に従おう、っていうメッセージを伝えたいのだと思うけど、裏を返せば自分勝手な行動を奨励しているようにも取れて、あまりそういう主人公は好きじゃないのですが、まぁハリウッド映画の9割ぐらいはそのタイプの主人公ですよね。そんな中、ダニエル少年は雛にもまれな素直ぶりで、電気羊の支持率100%でした。

それから、やっぱり、ミヤギ先生のキャラクター造形が素晴らしいですね〜。2010年版にも、傷ついた少年の気持ちを癒すための、盆栽のような小道具を何か使ったら、もっとよかったと思います。パット・モリタの空手も、腰が据わってて様になってます。

優しい老人キャラに目のない私は、すっかりミヤギ萌え〜になり、続けてパート2も観てしまいました。しかし、これはまったくの時間の無駄でした。スタッフがどんな資料で沖縄のセットを作ったのか、推測して遊べはしますけどね。クロサワ映画と、「若大将」シリーズでも参考にしたんすかね(^_^;)。

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