2010年6月25日金曜日

"Kninght and Day"「ナイト&デイ」

今週の新作は皆金曜日公開なのですが、本作は水曜日公開。なぜかなぁ? まぁ、このところDVDで、シリアスなドキュメンタリーを立て続けに2本観て、なんだか派手なアクションものが観たくなったので、渡りに船でした。

<冒頭部分、ほんのちょっとネタばれ>



妹の結婚式に出席するため、飛行機に乗ったジューン(キャメロン・ディアス)は、同機に乗り合わせたハンサムで感じの良いロイ(トム・クルーズ)という男性と親しくなる。だが、ロイの正体は秘密諜報員で、他の搭乗客は、ロイの所持するあるものを狙う敵だった。そんなこととは露知らぬジューンが、トイレにこもって身繕いをしている隙に、手早く敵を処理してしまう、凄腕のロイ。トイレから出てきたジューンに飲み物を差し出しながら、ロイが告げる。「実は、はずみでパイロットを殺しちゃったんだ——」
かくて、ロイ、FBI、スペインの悪の組織の、三つ巴のスパイ活動に巻き込まれていくジューン。彼女の運命やいかに!?

というような筋書きの作品です。「バニラ・スカイ」以来の、クルーズとディアスの共演作ですが、オープニングの、空港でロイがジューンに目をつけるシークエンス以降は、ジューンの視点でストーリーが語られていくため、ロイの正体や任務は終始謎に包まれています。いつも何が何やら分からぬまま、誘拐同然でボストンから南の孤島、ヨーロッパへと、目まぐるしく連れ回されるジューンは、パスポートさえ持ってません。(^_^;)

この作品が公開される少し前に、似たよう設定の、アストン・カッチャー&キャサリン・ハイグルの"Killers"という作品が公開され、かなり印象が被っています。どうして似かよった作品が立て続けに公開されることが多いのかな? 
"Entertainment Weekly"誌の評で、クルーズとディアスの顔がでかい、とにかくでかい!(=2人のどアップばっかし!)と揶揄されてましたが、確かに、こっちが赤面するくらいの、2人のStar vehicle映画に徹した作りでした。ただ、悲しいかな、2人のアップが繰り返し映れば映るほど、目元のシワが気になって、「ああ、花の盛りの短いことよ」と、いとあはれな気持ちになってしまいます。クルーズの真っ白な歯と、すごい逆三角の上半身(もちろん出てきますとも)には感心してしまうけれど。

こういう荒唐無稽なお話しに、観客を引き込ませるには、監督の手腕と、キャラクターの魅力がものを言うと思うけれど、前者は文句ないです。ディアスも良かったです。彼女のチャーミングな「普通じゃない」を彷彿させる役どころでね。それだけに、クルーズの演技力不足が、作品の足を引っ張っちゃっているのが、とてもイタい。もしかして、クルーズって、どの共演者ともケミストリーを出せない、役者としてはかなり致命的な欠陥がなくないですか? ディアスとも、ロイが守るサイモンという天才発明家(ポール・ダノが楽しく演じてます)とも、息の合ったカットが、全然見あたりませんでした。ポール・ダノとの掛け合いでは、ユーモアセンスが皆無なのも、露呈しちゃってます。題名の「ナイト&デイ」は、NightではなくてKnight、つまりロイのことなんですが、これがクルーズじゃなくて、演技もうまいコリン・ファースが演じていたら、ロイのナイトぶりにメロメロになっちゃうのになぁ、と無い物ねだりをしちゃいますよ。でも、同じ誕生日のよしみで、陰ながら応援してるよトム・クルーズ。

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