2010年7月16日金曜日

"The Sorcerer's Apprentice" 「魔法使いの弟子 」

ジェリー・ブラッカイマー印の、夏のブロックバスターです。

予告編を観ると、ニコラス・ケイジが「魔法使い」で、今年やけにあちこちで見かけるジェイ・バルシェ ル(「ヒックとドラゴン」のヒック役とか。カナダ人だそうです。胸にメイプルリーフの入れ墨あり。うまくいけばトム・ハンクス的な位置につけそう)が「弟子」らしいです。そしてアルフレッド・モリーナが敵役の悪い魔法使いで、仲間には美形の中国人がいて、チャイナタウンでのドラゴンを交えた派手なバトルがありそうです。


プロローグにて、中世時代の、マーリンとモーガナの二大巨頭魔法使いの闘いが描かれ、マーリンの3人の弟子のうち、モリーナが裏切ってモーガナ側につき、マーリンが斃されます。2人の弟子、ケイジとモニカ・ベルッチは協力してモーガナをマトリョーシュカ人形みたいな入れ物に閉じ込めることに成功。ただしベルッチごと。残ったケイジは何百年もかけてモリーナも封じ込めるのですが、モーガナを真に斃せるのは、やがて現れる味の素、じゃなかった「マーリンの素( Prime Merlinian)」のみなのだそうです。ケイジは、マーリンの素出現を待ち、何世紀も、モーガナ/ベルッチマトリョーシュカとモリーナマトリョーシュカを1人守り続けるのでした。

いろんなバリエーションを観たけれど、ここまで見事に無味乾燥な「アーサー王伝説(の中のマーリンにまつわる部分、ですが細かく書くと)」の描写はお目にかかったことないです。よく「30秒でわかる『ゴッドファーザー』」みたいなクリップがあるけれど、あんな感じ。このプロローグ部分を見て、私の頭に浮かんだ単語は「出がらし」でしたが、ブラッカイマー語だと「クール」になるんでしょうかね…。「ハリー・ポッター」の影響で、「魔法使い」という言葉に対するイメージが、ずいぶん変わってしまったのかな。もはや「マーリン」という名前は、日本の安倍晴明よろしく、名前だしときゃ後は余計な説明不要の、免罪符扱いですね。モーガナ役は、妖艶な役ならお手の物の、アリス・クーリッジ(「ベンヤメンタ学院」、「スタートレック」のボーグ・クイーン、「サイレント・ヒル」)が演じており、その昔、「エクスカリバー」でモーガナを演じていたのがヘレン・ミレンだったので、私モーガナも好きなんですが、今回彼女はほとんどセリフがなくて、残念。ちなみに、カレッジの映画科で、「エクスカリバー」を観た学生が、「これまでで最低の映画」と評していましたが、その子は本作をみたら「大傑作!」って思うでしょうね。

プロローグの後すぐ、マーリンの素、つまりケイジの未来のお弟子となる若者の少年時代が描かれるのですが、通学バスに乗った少年が、マジックペンで何やら窓に落書きをしています。ちょうど、エンパイア・ステート・ビルディングが見える位置に来たとき、それはキングコングと飛行機の戦う場面になるのです。これは、ほんと、チャーミングでした。少年は長じて、物理学が得意なNY大の学生に成長します。教授の特別の計らいで、今は使われなくなった地下鉄の車両庫を実験室に使わせてもらっているような優等生君です。で、彼が開発中の、音楽に合わせてプラズマを出すテスラマシン——ってこれ、つい先日、どっかで見ましたがな。
↓↓↓

現代の魔法使いとは、makerだったのねん。

チャイナタウンでのバトル、思ったより短くて残念でした。例の美形中国人魔法使いは、腹のドラゴンの絵を、iPadみたいになでなですることで、張りぼてドラゴンを操れるのだ。この場面だけ、「ビック・トラブル・イン・リトル・チャイナ」みたいでした。チャイナタウンは1年365日、旧正月パレードをしています。コレお約束。

そんなところかな。あ、そうそう。モニカ・ベルッチ、とてもきれいでした。それから、「ファンタジア」のパロディ場面もありました。配給ディズニーだからね。

映画、面白かったです! 最後の方眠くなっちゃったけど、アクションやCGも派手で、楽しめました。ケイジたちもはまっていたし。ただ、続編を作る気アリアリみたいですが、それはやめて欲しいです。それくらいなら本作をもう一度観る方が絶対マシ、って褒めてるだかなんだか。

0 件のコメント: