2010年8月17日火曜日

"Scott Pilgrim vs. the World"「「スコット・ピルグリムVS. 邪悪な元カレ軍団」

"Youth in Revolt"「Juno ジュノ」のマイケル・セラ主演作です。

グラフィック・ノベルが原作で、「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」のエドガー・ライトが監督しています。

主人公のスコット・ピルグリムは、夢の中に出てきたピンク色の髪の女性を現実世界で見つけ、めでたくデートにこぎつけるのですが、つきあい続けるには、なぜかその女性ラモーナの7人の元カレと対決しないといけないのでした。



22才ぐらいのスコットはバンドをやっていて、ベース担当。最初、中国系高校生のガールフレンドがいて、バンド仲間や姉(「マイレージ、マイライフ」のアナ・ケンドリック)、ルームメイト(キーラン・カルキン)らから、ちょっと白い目で見られつつ、一緒にCD屋さんに行ったり、ゲームセンターで「ニンジャ・ニンジャ・レボリューション」をプレイしたり、仲良く遊んでいます。高校生のナイブスはすれてない、素直ないい子で、スコット達の演奏を聴いてシビれ(え、死語ですか?)、グルーピーよろしくますますスコットにぞっこんになりますが、そんな時にスコットはなんの前触れも脈絡もなく、砂漠にひとりぼっちの夢を見て、そこにローラースケートを穿いた、ピンク色の髪の女の子が、「あなたはひとりじゃないわよ」と言って通り過ぎていきます。その直後、図書館でその女性を見つけたスコットは、情報通の知り合いから彼女の情報を得、NYからカナダにやってきて(カナダが舞台の映画で、ずっと雪景色)、Amazon.comの配達係をしていることをつきとめます。早速Amazonで品物を注文し、届けに来たラモーナをデートに誘うスコット。初デートにこぎつけ、有頂天のスコットに、e-mailが届きます。それは、ラモーナの7人の元カレの一人からの、挑戦状でした——。

以降、映画はスコットのバンドの出場するバンドコンテスト会場に突然現れる挑戦者たちとのバトルを中心に話が進んでいきます。そのバトルが、格闘ゲームの作法に則る闘いで、"Paw!"とかの吹き出しとともにど派手な闘いを繰り広げ、相手を倒した瞬間、敗者は瞬時にゲームコインに替わったりします。1番目の敵は、大槻ケンヂみたいなアイメイクの、インド系の男の子で、決め技でバックにインド風の女の子がダンスしたりして、面白いです。3番目は、ビーガン(菜食主義者)のイケメン・バンドメンバーで、ベース対決になるのですが、ビーガンパワーは強力で、スコットは負けてしまいます。でも、彼が差し出したコーヒーに牛乳(ビーガンは乳製品も食べちゃダメ)が入っているのを疑ったばかりに、結局はビーガンポリスに逮捕され、自滅してしまうのでした。このイケメン君が、「スーパーマン」のブランドン・ラウスだったなんて、全く気がつかなかったよう。だっていつも白い目になっちゃうし…(^_^;)。

4人目ぐらいで、ちょっとパターンに飽きてしまうんですが、そこから急展開してくれるので(5,6人目が双子の日本人兄弟とか。アジア系人口が多いのは、ゲーム・カルチャーを取り入れてるから? コミックの作者がアジア系カナダ人か何かだから?)、助かりました。7人目のラスボスは、ジェイソン・シュワーツマン扮する音楽プロデューサー。バトル中、ガムを飲みこんじゃうカットがあるのですが、何度もNGで、何度もガムを飲みこまなくちゃいけなかったそうです。後で監督が腸内クリーニングの予約をしてくれたんですって。

場面展開がどれも楽しい工夫が凝らしてあって、楽しいです。
コミック・カルチャー、ゲーム・カルチャーをすごくうまく映画に移し替えていて、とにかく見逃せない一本です。

批評家受けも上々で、かなりTVCMを打って力をいれてたのですが、初登場5位と、見事に「エクスペンダブルズ」に惨敗し、メダルコインと散ってしまいました。"Youth in Revolt"の時に、すでにマイケル・セラのタイプキャストは鼻につく、みたいな評が散見されましたが、私は彼はすごく好きです。

本編ではそうでもないんですが、トーク番組にキーラン・カルキンが登場した時、変わり果てた姿にショックを受けました。いや、単に大人になっただけなんですが、「マイ・フレンド・メモリー 」から、"Igby Goes Down"あたりまで、いい感じに成長していたのになぁ…。ひたいの後退っぷりが…。まあそれはともかく、スコットのゲイのルームメイトを演じていて、このキャラも相当おもしろいです。

映画を観た2日後、TVで「スカイ・ハイ」を観たのですが、グウェンという美少女→実はヒーローの敵役を演じてた子が、ラモーナだったなんて、これまた、これっぽっちも気がつきませんでした〜(T_T)。

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