2010年9月1日水曜日

"The Kids are All Right"「キッズ・オールライト」

"The Switch"の前に見たこの映画も、精子バンクで子作りするカップルが出てくる作品でした。

そのカップルは、アネット・ベニングとジュリアン・ムーアが扮するレズビアン・カップル。2人には18才の長女(「アリス」のミア・ワシコウスカ)と、15才の長男がいます。子ども達は親がレズビアンなのに特に不服もなく、一家は仲良く暮らしていますが、父親について知りたいという好奇心を抑えられず、女親達には内緒で、精子提供元と連絡を取ります(18才になると、法的に接触を認められるらしい)。父親は、オーガニックレストランを経営しているボヘミアンのマーク・ラファロで、初めはビックリしたけれど、子ども達に会うことを承知します。その顔合わせがうまく行くと、次はベニングとムーアも交えて、みんなでお食事会を開きます。どうやらベニングの方が男の役割で、医者の彼女が一家の生計を支えており、主婦役を務めていたムーアは、そろそろ再び働きたくなって、ガーデニング・デザイナーの仕事を始めようと考えています。それを知ったラファロは、自分の家の庭の手入れを彼女に頼みます。最近、ちょっとだけベニングの自分への扱いに不満を抱いていたムーアは、自分の才能を認めてくれるラファロに好感を抱き、ある日魔が差してキスを交わしてしまうのでした——。
本作が公開された頃、ちょうどカリフォルニアでは、同性婚を違法とする州法の違憲性について、法廷で争われていましたが、異性間の両親より、同棲カップルに育てられた子どもの方が安定するという統計が出ているらしいです(また聞き情報)。この映画の子ども達も、父親との接触で、ちょっと波風が起きるけれど、どちらも、それぞれのやり方で現状に折り合いを付け、"The Kids are All Right"な状態になります。

ベニングの演技力についてはよく分からないけれど、ムーアは作品ごとにいろんな役を演じ分けられて、凄いなと思います。本作では、長年のパートナーから愛されているという自信が揺らぎだして、ちょっと混乱している者の心情が、3D映像のようにスクリーンから飛び出してきてました。ラファロも、突然現れた我が子との交流を楽しみ、ムーアとのラブアフェアを含めて、それまでの気ままなボヘミアン生活では縁のなかった家庭を持つ楽しみにすっかり夢中になってしまう気のいい男を好演してました。でも、それはやっぱり錯覚で、彼らは本当は彼の家族ではないのです。映画はそんな彼を放りっぱなしで終わってしまって、可哀想でした。
特に、ラファロの恋人の黒人女性が、すごい美人で、彼女を振ってまでムーアに入れこんでたのにさ。

レズのカップルなのに、なぜかゲイのポルノ映画で盛り上がる習慣が面白かったです。息子にもそのへんを突っこまれてました(^_^)。

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