2010年9月1日水曜日

"The Switch"『アラフォー女子のベイビー・プラン』

ジェイソン・ベイトマン、ジェニファー・アニストン主演によるラブコメディです。

子どもを生む決心をしたアニストンが、理想的な精子ドナーを見つけるのですが、彼女に惚れている親友のベイトマンが酔っぱらった勢いで自分の精子と入れ替え(スウィッチ)てしまいます。数年後、NYに舞い戻ってきたアニストンと再会したベイトマンは、彼女の愛息子がやけに自分に似ているのに、気づかないわけにはいかないのでした——。
さわやかセクシーお姉さん、ジェニファー・アニストンの魅力を堪能できるお気楽コメディを期待して行くと、肩すかしを食います。その一番の原因は、ジェイソン・ベイトマン演じるキャラクターが、かなりうっとうしい内省的な性格で、映画のベクトルと反発しあってしまっているせい。物事をなんでもネガティブに捉えて、周囲の温度を一気に盛り下げるタイプの男で、とうとうジェニファーに見切られてしまっても仕方がない、と思わせます。息子の方も見事に彼の性格を引きついでいて、幼いのにいつも深刻そうな顔をしています。ついでになんとかいう稀な病気や、ちょっとしたクセ、運動音痴でいじめられっ子なところまで、父親の遺伝子を律儀にコピーしています。でも、とってもかわいいんですけどね。写真のフレームを集めるのが趣味で、フレームを購入したときに入っているモデル達の写真を、自分の家族に見立てて「これがお父さん、これがおじいさん…」と、ベイトマンに説明するシーンは、ファニーかついじましいです。実の父とは知らず、ベイトマンにどんどんなついていく息子と、彼の気持ちが手に取るように分かり、面倒をみているうちに、愛しい感情が芽生えていくベイトマン。学校でいじめっ子に目を付けられている悩みを聞いたベイトマンは、「気違いのフリをしろ! 怖がって放って置いてくれるぞ」と奇抜なアドバイスをします。映画は、愛するジェニファーの妊娠を「ハイジャックしてしまった」事実を、ベイトマンがいつ打ち明けるかが、キモになっていきます。ジュリエット・ルイスやジェフ・ゴールドブラムら脇役も好演しており、ところどころすごくおかしい場面もあるのですが、いかんせんアニストン主演のコメディというイメージにしてはきまじめ過ぎて、興行成績はよくありません。私には逆に、その誠実さがとても好ましかったです。

それにしても、そんなに子どもが欲しいかな。とてもかわいい、誕生日の願い事は、アニマルシェルターに保護された犬が引き取られることという、動物思いの優しい子で、あんな子だったら自分の子どもでもいいかな、という気がしないではないけれど、やっぱり、それよりはベイトマンが飼っているテリア犬の方がずっと欲しいなぁ、と思ってしまいます(^_^;)。

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