2010年10月9日土曜日

"Let Me In"「モールス」

スウェーデンの"Let the Right One In"(「ぼくのエリ 200歳の少女」……見る気失せる邦題だ)のアメリカリメイク版です。同じ時期に、"Never Let Me Go"(「わたしを離さないで」の映画化)も公開されてて、まぎらわしいす。

もとの映画は未見ですが、アメリカ映画らしからぬ悠長なテンポ、ロウキーな映画進行は、もとの映画を引きついでいるのだろうことは想像に難くないです。

ヴァンパイア少女、アビーを演じるのは「キックアス」のクロエちゃん。こんな役ばっかりやってて、大丈夫かなあ(^_^;)。



オーウェン少年を演じるコディ・スミット・マクフィーは、やたらひょろ長い体に、小さい頭がちょこんと載っていてとてもアンバランスな、いかにも繊細そうな男の子。アビーの父親役・役に、「訪問者」の陰気な顔のおっさん、リチャード・ジェンキンズ。オーウェンの母親は徹底的に顔面が映らず、父親は受話器の向こうの声のみ。かなり信心深い母親で、ほとんどファナティックなところが、離婚の原因だったことを匂わせます。

ひとつわからないのは、どうして80年代が舞台なのかしら? ルービック・キューブを使いたかったから? 原作がそうだから? てっきり、現代のエピソードが最後に入るのかな、と思ったら、それもなかったし。

あと、CGが、近年まれにみるチープさだったんですが(主にモーション・キャプチャを使っていないため)…。無理にCGにしなくてもよかったのに。

にんにくや十字架はでてこないけれど、招き入れられなければ家に入れない、というヴァンパイアものルールは守られていて、無理に入ったらどうなるのか、という描写があるのが、新しいです。全身から血を流し、足下にみるみる血だまりが出来る。12才の少女ヴァンパイアであれば、なにを暗示しているのかは、一目瞭然。

見終わった後、だんなは「パースペクティブ・キッド」を、私は昔のわたなべまさこのヴァンパイア少女漫画を思い出しました。(ああ、年が…)

ひんやりした、よい映画でした。 スーツケースの中から響く、モールス信号の音だけが暖かい。もとの映画も観よう!

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
2011年8月

……いや、観たよ。やっと観たよ、オリジナル版の、スウェーデン映画。

これは、コペルニクス的驚愕です。オリジナル版を観た後では、ハリウッド版への評価が180度変わってしまうこと必至です。似て非なるものとはこのことよ。

これ以上書いたものかどうか、ちょっと悩んでいます。もしハリウッド版のみ観た方は、オリジナル版を是非観て欲しいです。(でも、ネットを少しあたってみたら、どうも日本版では、分かりにくい処理が施されているみたいで、そちらでもむなしくなりました。やり方は違うけど、アメリカも日本も、オリジナル版を骨抜き、玉ナシにしちゃってます…)

0 件のコメント: