2010年12月29日水曜日

"Hereafter" "Skyline" "The Girl Who Kicked The Hornet's Nest" "127 Hours" "Unstoppable"

2,3ヶ月、ブログが滞ってしまいました。その間に観た数本の、簡単なレビューを羅列します。


 "Hereafter"「ヒア アフター」

クリント・イーストウッド監督、マッド・デイモン主演という「インビクタス」コンビに加え、脚本が「くたばれ! ユナイテッド」「クイーン」「フロストXニクソン」のピーター・モーガンとのことで、この人たちがどんなヒアアフター(死後の世界)を見せてくれるのか、ワクワクしながら観にいったのですが、感想は———
さすがのイーストウッドも老いたか。



偉そうで恐縮ですが、本当にそう思ってしまったので仕方がない。でもロジャー・エバートとかはすごく褒めてます。

同じ死後を題材にした作品なら、私は「ラブリー・ボーン」を支持するなぁ。
冒頭、津波に飲まれて臨死体験をする女性が出てきますが、水と臨死体験というモチーフ、ちょっと「航路」(SF小説)を彷彿させます。モーガンは参考にしたのでしょうか。

本作は3人の主人公が、異なる地で体験する出来事を描いたオムニバス方式(オムニバスは本当に危ない)。マッド・デイモン編の舞台となるのはサンフランシスコで、なぜかデイモンはアダルトスクールのお料理教室に通い始めます。そこで、ブライス・ダラス・ハワードと出会って恋に落ちるわけですが、料理教室のシーンが、イーストウッドらしくなく、かなりもたついてました。でも、サンフランシスコに出かけた時は、いつも「お料理教室はどこかなー」と探してしまうんですが(^_^)。なんだかんだで結局彼女に振られ、やけくそデイモンはロンドンに飛ぶのですが、そこで彼のアイドル、デレク・ジャコビに出会います。ジャコビは、「英国王のスピーチ」ではツンツンした大司教を演じてました。関係ないけど。

"Skyline"「スカイライン 征服」 
予告編につられてイソイソ観に行きました。×××××××××××××××××××××××××
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(↑ちょっと口汚くののしり過ぎたので、伏せ字にしました…)

要約すると、近年のワースト映画でした。

とはいえ、この映画のような事態になった時に、その場に残るべきか、とっとと逃げるべきか、という命題を前面に打ち出したのは悪くなく、やり方によっては面白くなったと思います。


"The Girl Who Kicked The Hornet's Nest"「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」

人気シリーズ第3弾。日本ではどうなのか分かりませんが、こちらではご年配の方々に圧倒的な人気のあるシリーズです。原作本ファンなんだろうな。
この日も公開後大分経ったのに小さな場内は満杯。本編上映ギリッギリに入ると、暗いし満席だし、席が見つからなくて困ってたら、「ここ空いてるわよ」とご婦人が教えてくれました。ありがたや。

みなさん、リスベットが大好きみたいで、にっくき○○が殺された時や、法廷に過激メイクで登場した時など、手を叩いて喜んでました(^_^)。あんな小柄な女性が、スーパーパワーもないのに、頭と肉体を使ってボコボコになりながらも、ゴツくてあくどい男達をやっつけるのが、痛快なんだろうな。これで最後とは寂しい限り。

まぁ1作目から、TV映画みたいという印象を抱かせる作風は変わらないけれど、いいじゃん、この作品に合ってるし。息をもつかせぬせわしい展開のアクション映画が良いなら、ハリウッド版を待っていれば観られるでしょうしね。この作品で、女をレイプしたり殴ったりする者は、女が好きなんじゃなくて、憎んでいるんだと、教わりました。男じゃないからわかんなくて、そういう心理…。

それにしてもスウェーデン(だっけ?)はとっても寒そうで、日照時間が少なそうだな。 




"127 Hours"

とても前評判が良く、主演のジェームズ・フランコはオスカー候補間違いなし、と言われていたので、コリンのライバルを偵察のため、観に行きました。

5日間、人気のない厳しい自然環境の中で、右腕を岩壁に挟まれて身動きのできなくなったアスリートの実話をもとにした映画です。

興味は、主人公が身動きできない状況を、どうやって90分あまりの作品に創りあげたのだろう、という点です。ボイル監督はさすがの技巧派、ドリンクボトルの内側からフランコの顔をのぞいたり、携行していたビデオカメラに向かって、トーク番組のように語らせたり、大分せっぱつまってからの、フランコの妄想をビジュアル化したりと、いろいろ工夫していました。とうとう覚悟を決めて、自分で自分の腕を、小さななまくらナイフで少しづつ切り落とすところは、もう痛くて痛くて、座席の中で文字通り縮み上がっていました。こんなに痛い映画はほかにないです。「SAW」とかより、よっぽど怖かったです。

でも、不思議なことに、心に響くものがまったく、何もありませんでした。フランコは立派だったけれど、作品的はどうだろう、と、「スラムドッグ$ミリオネア」は好きだっただけに、なおのこと腑に落ちない気持ちで、劇場を後にしました。うーん、なんでかなぁ。やっぱり、主人公に感情移入する機会を与えてくれなかったからかなぁ? いきなり冒険にでかけちゃうのよ。ちょっとした何かで、自分とはまったく違う人物だったとしても、すぅっと感情移入させてくれる、映画の魔法、本作では効きませんでした。


"Unstoppable"「アンストッパブル」

デンゼル主演、トニー・スコット監督("Man on Fire"のコンビだ)の、実話をもとにしたノンストップ・アクション映画。

私はおもしろかったけれど、これを観たがっただんなの方が、すごく不満タラタラでした。
後でモトネタを調べてましたが、実話をとんでもなく膨らませたみたいですね。

これはねー、実は、イギリス人のトニー・スコットが、アメリカへの悪意を込めて作ったのではないかと、わたしは疑っているのです、本気で。

ただ、1カット中にやたら、ズームアップする手法は、止めて欲しいです。そんなにチープに見せたいの? 本気でイライラします。

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