2011年7月13日水曜日

"Larry Crowne"『幸せの教室』

トム・ハンクスとジュリア・ロバーツの共演したロマコメ映画です。ハンクスは、脚本(『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』のニア・ヴァルダロスと共同)と監督を兼ねています。

トム演じるラリー・クラウンは、大型チェーン店のスーパーマーケットで楽しく働いていたのですが(買い物をカートを収納するところ、ハンクスの『ターミナル』を連想します。)、低学歴を理由に、突然解雇されます。そこで、一念発起してコミュニティ・カレッジに通うことにするのですが——。

コミュニティ・カレッジというのは、短期大学のようなものなのですが、カルチャーセンターのように社会人でも比較的気軽に通え、授業料もお稽古事に通うのより安いぐらいで済みます。なので私も地元のコミュニティ・カレッジには、大変お世話になっています(渡米後1年待つと、地元学生の授業料で通えるようになります。州外、留学生と行くに従って、授業料はグンと跳ね上がります)。日本では専門学校卒でしたが、こちらでやっと、この年にして短大卒の学位を取りました。せっかくだから4年制大学に編入したいけれど、財政難で学費がうなぎのぼりなので、ちょっと無理かな。

そんなわけで、コミュニティ・カレッジが舞台の作品となると、興味が引かれます。TV番組でも「コミュニティ」というそのものズバリのタイトルの、コメディドラマがあって、そちらは『ハングオーバー』で人気の出たケン・チョンが教師役で出演したり、チェビー・チェイスが生徒役で出演しているドタバタコメディです。

『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』でも、主人公の女性が、コミュニティ・カレッジに通い出した途端、洗練されたキャリア志向の女性になり(しかもモンタージュ程度の手間ひまで)、仕事も恋人も手に入れウハウハ、というお気楽映画でしたが、本作でもやっぱり、コミュニティ・カレッジはどん底人生を救ってくれる駆け込み寺として機能しています。ラリーが選んだクラスは、経済とスピーチ。先日までやっていた翻訳の仕事で、著者の秘書とやりとりしてたのですが、その方のお母さんが、私の通うカレッジでスピーチの先生をしているから、取ってみては? と勧められていたので、ひょっとしたら何かの参考になるかな、とちょっとだけ期待したのですが、やっぱり何の参考にもなりませんでした(^_^;)。スピーチの先生を演じるのが、ジュリア・ロバーツ。仕事にも私生活にも燃えつき症候群で、アル中気味でシニカルでひがみっぽくて、設定としてはちょっと好きになれないキャラクターなんですが、ロバーツが演じているので、無条件で受け入れてしまいます。スターパワーですねー。映画の中盤で、やっと楽しそうに笑うのですが、その笑いだけで、誰もが恋に落ちてしまいそう。「もっとこの人を笑わせたい」って思わせる笑い(笑顔+笑い声)。役柄的には、『プリティ・リーグ』でハンクスが演じた厭世的な野球監督の女版といったところ。でも気にかけてくれる親友には恵まれています。

それから、経済の先生をジョージ・タケイがやっていて、こちらは文句なく面白かったです。

どこの町が舞台なのか、注意して見ていなかったのですが、この手の映画には珍しく、いつも曇り気味でした。意図してのこととも思えなかったのですが…。

大不況、住宅ローンの負債、高失業率と、シリアスな時事ネタを扱っているのに、お気楽過ぎると概ね不評で、私もたいていそういう作品はあまり良く思えないのですが、なぜか本作は、その辺は目をつぶって、楽しむことができました。ポジティブに生きようとするのは、悪い事じゃないしね。ロジャー・エバートが、ホントにズバリとうまいこと書いてて、「ハラハラして観るのではなく、うらやみながら観る映画だ」とまとめてます。まさにそうね。

1 件のコメント:

電気羊/e-sheep さんのコメント...

TVでやってるから見たら、ロバーツのチャランポラン亭主役が、ミスター・ホワイトでした!