2011年8月19日金曜日

"Cowboys & Aliens" 「カウボーイ&エイリアン」

 カウボーイVSエイリアン! エイリアンVSプレデターよりも大胆な組み合わせですね〜。日本でも、サムライVSエイリアンとか、どうでしょう? え、もうある

気がつくと、荒野にたったひとりだった。どうやら気絶していたらしい。脇腹にケガをしていて、ひどく痛む。左手首には、なにやらいわくありげな金属製のブレスレットをしている。ケガのことも、腕輪のことも、さっぱり思い出せない。3人組の追いはぎをやっつけて馬と武器(とワンコ)を手に入れ、見知らぬ町にたどりつくと、神父(クランシー・ブラウン!)に傷の手当てをしてもらう。名前を聞かれても、思い出せない。覚えているのは英語だけだ。


……こんな感じの出だしです。なかなかいいです。ダニエル・クレイグ、顔はかなり規格外なのに、007とかカッコいい役のオファーがあるのは、全体のシルエットがカッコいいからかな。ところでもう一人の主役、ハリソン・フォードはどうしたんじゃい、と思ったら、悪漢役なんですよ。ダメ息子(ポール・ダノ)の父親で、町を牛耳る牧場主みたいな役。ダメ息子にいじめられる酒場のおやじが、サム・ロックウェルで、頼りになる保安官が、キース・キャラダイン! どうでしょう、この玄人受けしそうなキャスティング。策士です、ジョン・ファヴロー監督。

と、役者がそろったところで、エイリアン登場。といってもまだ姿は見せなくて、戦闘機数台で町を襲い、なぜか人々を捕獲して去っていきます。その捕まえ方が、戦闘機からビームを出して、魚を釣るみたいにしてひょいひょい釣り上げていくのです。まぁ、釣りというよりは、カウボーイが投げ縄で牛を捕まえるのを皮肉っているのかもしれないけれど…。

大事な息子を取られたハリソンは、クレイグらとともにエイリアンを追跡する旅に出ます。旅の一行には、謎の美女エラもいます。『トロン:レガシー』のオリヴィア・ワイルドが扮しているのですが、この人はホントに目千両で、浮世離れした役柄にピッタリです。

エイリアンが出てくるまでの部分は面白かったのですが、それ以降は、特に「お」と思うような部分もなく、粛々とお話しが進んでいきます。「カウボーイVSエイリアン」というタイトルから期待したものとどんどん違う方向に行っちゃって、肩すかしをくったようなむなしい思いを抱きつつ、後半を拝観いたしましたよ。もう少し、こう、まだ産業革命以前の社会に突然襲いかかる、摩訶不思議で圧倒的な武力を持った未知の存在にぶったまげ、右往左往する原住民の奮闘、みたいのを漫然と期待していたのですが…。もっぱら襲いかかる側のメリケン人にはそういうメンタリティはないみたいで。わけわからんもんにはわけわからんもんで対抗だ! とばかりネイティブ・アメリカンが超自然なワザを使うことにされてしまっています。ただ、偶然、非常にタイムリーなモチーフを扱う形になってしまったのが、なんというか、運命の皮肉を感じました。歯切れ悪いですが、ネタバレになってしまうので…。

ハチドリ(安っぽいCG)が、幸福とか愛とかのポジティブなシンボルで使われてるのですが、エイリアンの戦闘機のデザインが、ちょっとハチドリっぽいんですよね。そこがちょっと「?」だったのですが…。

※ ここ、もう一つネタバレなので、白い文字にします↓
それから最後の方で、宇宙船が発射直後に爆発するんですが、私はチャレンジャー号の悲劇を連想して、ドキッとしてしまいました。私だけかな、と思ったら、評論家のマイケル・フィリップスも書いていて、やっぱり少なからずそう思う人はいたんじゃないかなあ。

結論として、西部劇にデジタル撮影の質感は、やっぱり合わないと思いました。クリーン過ぎて、ほこりっぽさが感じられない…。


キース・キャラダインといえば、
『マリアの恋人』でナタキンに歌いかけるこの曲! 
すばらしい美声です〜。

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