2011年9月26日月曜日

"Our Idiot Brother"

ポスターの脳天気ぶりにつられて、フラフラと観にいってしまいました。あまり情報を仕入れていなくて、「こんな映画がみたいな」「こんな映画だったらいいな」と思いながら観にいった映画が、期待を裏切らないでくれると、うれしくなります。

ネッド(ポール・ラッド)は、フリーマーケットで有機野菜を売っていたところ、警官にはめられて麻薬密売の廉で刑務所に入れられてしまう。模範囚として刑期の半分の4ヶ月で出所すると、彼女はほかの男を作っていた。せめて犬のウィリー・ネルソンだけでも連れていこうとするが、「これは私の犬よ!」と断られてしまう。しかたなく、母親の家や、三人の妹たちの家を転々とするが、バカがつくほど正直なネッドは、その気はないのに妹たちの生活をかき乱してしまうのだった。



というようなお話しでした。落ちこんでいるふりをした制服警官を元気づけようと、麻薬をあげてしまい逮捕されるような人のいいネッドを、『奇人たちの晩餐会 USA』のポール・ラッドが人好きのする長所を最大限活かして演じていました。単純で人がいいためにしばしば困ったことになるのですが、全然人をうらんだりとか、自己嫌悪に陥ったりとかしないので、いつも本人は基本的にお気楽でいいのですが、裏返せば本人に直す気がないので、ぜんぜん進歩しません。

そんなネッドには、3人の妹がいます。昔、『セックスと嘘とビデオテープ』という映画がありましたが、それぞれ「セックス」(女性のパートナーと同棲中だが老若男女誰とでも寝るナタリー[ズーイー・デシャネル])、「嘘」(マスコミ志望の野心家で、特ダネのためなら嘘も方便のミランダ[エリザベス・バンクス]、「ビデオテープ」(ドキュメンタリー作家の夫[スティーブ・クーガンが嫌味たっぷりに演じてます]を持つ専業主婦のリズ[エミリー・モーティマー])にまみれた生活に、idiotな兄貴が風穴を開けます。まがりなりにも均衡を保ってきた生活を崩されて、お邪魔虫のネッドにいい顔できるわけがありません。妹たちに揃って総スカンを食ったネッドは、とうとうすねてしまいます。そのすねぶりと、妹たちがちょっとだけ改心して協力して取った行動が、ほほえましいです。最後には無事に、住むところとロウソクのリサイクルというネッドらしい仕事を見つけたネッドに、優しくなごまされました。(^_^) ネッドみたいな人が、のほほんと生きていける社会でありたいです。

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