2012年4月29日日曜日

"The Pirates! Band of Misfits"

去年のポスター。公開日伸びたのね。
お待ちかね、アードマンの新作3Dパペットアニメーション! アードマンの創立者の一人、ピーター・ロードがプロデューサーと共同監督を務める本作は、タイトル通りのパイレーツ・ムービー。「海賊」といえばジョニデのジャック・スパロウのイメージがすっかり出来上がってしまった昨今ですが、粘土のパペットたちによるアニメーションで、新たな海賊像を打ち出せるでしょうか!?



 一般公開の4月27日に先立って、サンフランシスコのフィルムソサエティがピーター・ロードを招いて試写会を行ったのですが、ロードはその際、ピクサー・スタジオを訪問したようです。地元のフリーペーパー「Santa Cruz Weekly」紙が彼に電話インタビューした記事が載っていました。アードマンとピクサーのスタジオは似ているか? という問いに、ロードは「まるで別世界だよ。こっちの空は青く、芝生は緑、社員は天使のような笑みを浮かべてる。でも、やってることは退屈だ」と、問題発言。そのココロは、「彼らは一日中コンピューターに向かっているが、僕たちのスタジオには実際にセットがある。40のミニチュアのセットが、ベルベットのカーテンで仕切られており、アラジンの洞窟みたいなんだ」Ouch!

 映画については、「たぶんこれまでで一番時代考証のいいかげんな映画じゃないかな。ジェーン・オースティンとエレファント・マンが一緒に出てきて、ナポレオンがビクトリア女王の隣に座ってる。衣装だって、担当者に『古めかしい服装でよろしく』と注文しただけだよ」


 そんな、ロード監督のお気楽な受け答えから受ける印象通りの、気張ったところの全然ない、愉快でかわいい作品に仕上がっていました。私的には好みですが、あざとすぎるぐらいじゃないと、観客を呼べないので、興行成績がちょっと心配です。実際、公開2日目の土曜日に行ったワトソンヴィルの映画館は、子供連れが3,4組ぐらいしか来ていませんでした。


 ヒュー・グラントがヒゲが自慢の船長、「ドクター・フー」「フライトナイト」のデビッド・テナントがダーウィン、「銀河ヒッチハイク・ガイド」のマーティン・フリーマンが副長、「ヴェラ・ドレイク」のイメルダ・スタントンがヴィクトリア女王の声を当てています。あと、サルマ・ハエックが女船長役でちょっと出ています。おヒュー様は、声をオクターブ下げて演じており、いわれなければ気づかないでしょう。映画の宣伝のために「Ellen Degeneres Show」に出ていて、ひさーしぶりに見ましたが、すっかり中年体型になっていました。でもエレンとの掛け合いは面白いし、人柄も良さそうでちょっと意外でした。


話を映画に戻すと、船長と部下の海賊たちは、ペットのポリーをすごく可愛がって大事にしています。ある日、"booty(お宝)"目当てに襲った船が、オサルの肝臓やらホルマリン漬けの脳みそしかなくて、怒って捕まえた船主のダーウィンに、ちょっと太めのオウムだとばかり思っていたポリーが、実は幻のドードー鳥であることを看過され、成り行きでイギリスで開かれる王立のサイエンス・アワードに出場することに。でも、ヴィクトリア女王は、玉座に「海賊だいっきらい」と刻むぐらい、海賊を目の敵にしています。果たして船長たちは首尾良く賞を手にし、さらには本命の「パイレーツ・オブ・ジ・イヤー」賞に輝くことができるのか!?————と、そんな内容。抜けてる船長と、彼をサポートする忠実な副長の関係は、海賊版ウォレスとグルミットみたいで、萌えポイントよ。


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