2012年6月15日金曜日

"Prometheus"『プロメテウス』

劇場でもらったポスター
IMAX 3Dにて鑑賞。近年のIMAXは、ばかでかいスクリーンではないのですね。

リドリー・スコットがSFに帰ってきた! ああ、長生きはするものです。『ブレードランナー』の続編も、2019年より前に見れそうだし。

期待度130%で観にいったのですが、裏切られませんでした。いやいや、怖かったですよ〜、ドキドキしましたよ〜。映画が進むにつれ緊張度は増し、座席で縮み上がっていました。ふう、スコットSF健在!! (アメリカでのプロモーション、「『エイリアン』『ブレードランナー』のリドリー・スコット監督作」として宣伝しているのがうれしい。日本じゃ『グラディエイター』なのね)



でも、正直、まったく文句がないかというと、ちょっとだけ「むむ?」という部分もなくはなかったです。大事なところで説明不足というか、お茶を濁しているところが。脚本のデイモン・リンデロフ、「ロスト」で悪いクセがついちゃいましたね。そのため、ホラー映画としては最高だけど、SF映画としては、センス・オブ・ワンダーをたっぷり味合わせてくれて、すごく良かった反面、100点満点はつけられなくなってしまいました。でも、こじんまりとまとまって凡作になるよりは、よっぽどよっぽどいいです。

2093年、宇宙船プロメテウス号。乗員たちはカプセルの中で冬眠しています。ただ1人、デビッド(マイケル・ファスベンダー)だけが、船内を見回ってメインテナンス作業に従事しています。彼はアンドロイド、もちろん金髪です(バッティの末裔だからね)。デビッド、1人で映画(「アラビアのロレンス」)を見たり、古代言語の練習をしたり、こっそりエリザベス(初代ドラゴン・タトゥーのノオミ・ラパス)の夢を覗いたり(いかんだろ)、悠々自適で楽しそう。サンダル履きのアンドロイドとは意表をついてます。

やがて目的地に着き、目覚める乗員たち。指揮官を務めるのは、探検の出資者であるウェイランド社から出向いたヴィッカーズ(シャーリーズ・セロン)です。ヴィッカーズは、「金を出してるのはうらちなんだから、あんたたちは私のいうことを聞くのよ。惑星に降りて何か見つけても、触っちゃダメ!」と、感じ悪いです。もちろん誰もいうこと聞かないで触りまくっちゃうんですが。「スノーホワイト」の女王役に続いて、人をガミガミしかりつける役のセロンですが、もともとは、エリザベス役を所望されたのだとか。スケジュールの都合で、こっちの役になったんですって。でも、この配役、セロンもラパスも適役だと思います。セロンはすこぶる美女なので、「キャー、もっとしかってしかって!」って感じです。ラパスは大役を見事にこなしてシガーニー・ウィーバーのお鉢をつぎ、「ハリウッドでの未来はこれで盤石だろう」と評されています。お腹を痛くしちゃうのは、プロメテウスの比喩!? 高齢のウェイランド社長が、ホログラフで乗員たちの前に姿を現しますが、ガイ・ピアーズだったとはまったくわかりませんでした。メイキャップ、リキ入っていますが、入っていればいれほど、なぜピアーズなのか、という疑問が増します。(例えばルトガー・ハウアーだっていいじゃん? ダメ?)

プロメテウス号の目的は、エリザベスと恋人の考古学者が見つけた複数の古代の壁画に描かれている星に行き、人類の起源を探ること。砂嵐の吹きすさぶ、荒涼とした惑星で彼らが見つけたのは——。

まぁ、一番興味深い登場人物は、アンドロイドのデビッドであることは、論を待たないわけで。映画のなかで一番SFしてた場面も、彼と考古学者の対話でした。「人類の創造主から『お前たちを作ったのは、ただ作る能力が俺たちにあったからだ』と言われたら、あんたどう思うのよ?」というデビッドのセリフ、『ブレードランナー』ファンならば涙なくして見られません。

それにしてもつくづく思うのは、この手の映画は決して『2001年 宇宙の旅』の呪縛からは逃れられないのだな、ということでした。あれを越えることは、スコットにしても出来ませんでした。

ところで、重要な謎の1つを、スコットがインタビューで明かしています。


‘Prometheus’ Spoilers! The Engineers’ Intentions Revealed?!



「エンジニア」というのは、エリザベスが名付けたエイリアンたちの名前。エンジニアが、人類を○○そうとした理由を語っています。そして何と、○○○○も、実はエンジニアだったという衝撃のトンデモ事実が!

帰宅後、すぐに『エイリアン』を見直してしまいました。考えたらTV放映でしか見たことなくて、ノーカットで観たのはこれが初めてです。すごくテンポが遅くて、途中で寝ちゃいました。ショッキングな場面はあまり見せないし、昔はこれで良かったんだなぁ。リプリーは「闘うヒロイン」の元祖かもしれないけど、もう1人の女性、ヴェロニカ・カートライトは旧態然とした役回りなのも、ちょっとガッカリ。


あー、リキ入って書いたわ。


1 件のコメント:

電気羊/e-sheep さんのコメント...

鑑賞後、各紙の映画評を見てみたのですが、絶賛の嵐かと思ったら、そうでもなくて意外でした。

私の周囲でも、賛否両論です。

私は「今年のアカデミー賞は決まりだね!」って思ったんですが(^_^;)。やっぱり説明不足んとことかがひっかかるみたいです。(「本で読まないと分からないよー」とか)