2012年11月23日金曜日

"Rise of the Guardians" 『ガーディアンズ 伝説の勇者たち』

パーフェクト、と思いました。

ドリームワークスのCGアニメーションです。3D版で鑑賞。感謝祭の休日に行ったのですが、映画館は予想に反して閑散としていました。

サンタクロース、イースターバニー、トゥース・フェアリー、サンドマン、それにジャック・フロストが、ピッチ・ブラックという子供たちに悪夢をもたらす存在に対抗してたちあがる、というストーリー。

原作は、ウィリアム・ジョイスの「The Guardians of Childhood」という絵本です。「ルイスと未来泥棒」の原作絵本と同じ人です。(わー、"The fantastic flying books of Mr. Morris Lessmore"もこの人だったのか。苦手なんだよね、これ…)



3DCGの強みを最大限生かした作品です。映画は、「子供たちの守護者」を自認するサンタたちと違い、自分の存在意義を見いだせないジャック・フロストが、「自分の核(center)」を見つけようと奮闘する自分探しの旅になっています。これまで、コマどりアニメファンとして、3DCG作品に対して手放しで全肯定できずにいたのですが、この作品で、私は3DCGアニメのcenterを見つけました。

映画の出だしの、ジャック・フロストの覚醒場面がまず、雰囲気も、演出も素晴らしいです。ジャックのデザインも美しい(カヲル君とタメを張る美少年ぶり。ドリームワークスのトレードマークの、月に載ってる少年がモデルなのかも)し、彼が触れると出来る霜のパーティクルCGも美しい。どうして、何のために自分がその場所にいるのか知らないけれど、名前はジャック・フロスト。どうして名前を知っているかというと、マン・オン・ザ・ムーンがそう言ったから、とフロストがナレーションで説明します(声はクリス・パイン。少年声どころか青年声をつくろおうとさえしない、大人の声)。人間には、ジャックの姿が見えません。その時から今にいたるまで、自分の存在意義がわからぬまま、人間にいたずらをして、気ままにやっています。

一方、闇の存在ピッチ・ブラックの復活を察知したサンタクロースは、ガーディアンたちに招集をかけ、対策会議を開きます。そこへ、マン・オン・ザ・ムーンからお告げが。この危機を救えるのは、意外にも、いたずら者の異端児ジャック・フロストだというのです。

ま、こんな感じで話が展開していきます。以下、私が特に気に入ったところを列挙していこうと思います。

キャラクターデザインで一番好きなのは、サンドマン。昔、ペインター使いの有名なイラストレーター(名前は覚えてない)がいましたが、その人が描くイラストみたいなデザイン。しゃべらないけど、砂で形を作って意志を伝えます。サンタの手下のエルフもイエティもしゃべらないキャラで、細かいギャグ担当ですが、ちゃんと笑えるギャグでした。オモチャ作りはエルフではなく、シーズーみたいな顔のイエティたちが請けおっています。

トゥース・フェアリーは、小さな自分の分身のようなフェアリーたちに、歯を集めさせています。ちびフェアリーはカラフルなハチドリがモチーフで楽しいです。

イースターバニーは、とにかくかわいくない。オーストラリアに生息しているようですが、なぜオージーなのだろうか(声はヒュー・ジャックマン)。原作絵本のバニーはタキシード姿だから、映画オリジナルの設定なんだろうな。でも、足ダンすると、ラビットホールが開いてどこにでも行けるのよ。どこかで聞いたような設定だけど、IMDBによると「不思議の国のアリス」の穴へのリファレンスなんですって。細身でゲジゲジ眉、ブーメランをしょった強面キャラと、ウサギ好きの期待を限りなく裏切るようなデザインですが、後半、実に憎いことをしてくれるのですよ。もう、Bunny rules! あと、手下の卵の造型が結構シュールです。足が生えてて歩くし。

ビジュアル面だけじゃなく、お話の設定も展開も登場人物たちの行動原理も全部破綻なくしっかり機能していて説得力があり、無理矢理こじつけたり、その場しのぎのとってつけたような印象がありません。

はじまりから終わりまで、私にとってはパーフェクトでした。やや詰めこみすぎの印象がもったいない気がしました。この内容ならば、TVシリーズでじっくり語っても良かったですね。原作絵本もシリーズらしく、第1作目が「マン・オン・ザ・ムーン」、2作目がサンタの話みたいです。今度図書館で借りてみよう。

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12/21

いつのまにか全米興行成績が2位になってる! 初登場が5位ぐらいでボロボロでドリームワークスの株が落ちたぐらいだったのに、うれしいな。口コミかな?


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3.26.13

「イースターにぴったり!」なHopping Eggs付きBlue-Rayと、公開時にマクドナルドのKid's mealについていたおまけたち。おまけ、よく出来ていて、特にサンドマンはクルクル回転するの。



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