2012年12月17日月曜日

"Hitchcock" 『ヒッチコック』

アルフレッド・ヒッチコック監督が、ホラーの金字塔『サイコ』を撮った過程を描く内幕もので、スティーブン・レベロの「アルフレッド・ヒッチコック&ザ・メイキング・オブ・サイコ」を原作に、『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』のサーシャ・ガヴァシがメガホンを取っています。



『北北西に進路を取れ』が大成功を収めた直後のヒッチコック(アンソニー・ホプキンス)は、我が世の春を謳歌しているかと思いきや、若手監督の台頭によって自分が「過去の人」となるのを怖れていた。そんなヒッチコックが次回作にと目をつけたのが、猟奇的なエド・ゲイン事件に材を取った小説「サイコ」だった。秘書のペギー(トニ・コレット)が驚いて「でもちっともあなたらしくない題材では?」というと、ヒッチコックは「それが狙いさ」と茶目っ気たっぷりに答え、映画化権を買って、さらに結末を知られないように小説を買い占めろと指示する。題材に恐れをなしたのはペギーだけではなかった。パラマウント社の経営陣も、製作にゴーサインを出さなかった。そこでヒッチコックは自宅を抵当に入れて資金を調達することに。これまでずっとヒッチコックの映画作りをサポートしてきた妻のアルマ(ヘレン・ミレン)は今回も、キャスティングからストーリー展開まで的確なアドバイスをしたり、ヒッチコックの健康面を気遣ったりと良きパートナーを務めるが、美しい主演女優たちへの夫の執心ぶりに、内心穏やかではいられなかった——。

「『サイコ』製作にまつわるてんわやんや、映画製作のおもしろい逸話を期待すると、少しだけガッカリするかもしれません。ないわけではないし、そういう部分は十分面白いのだけど(映倫とのかけひきとか、アンソニー・パーキンスのキャスティングのところとか、「誓い」の儀式とか)、これ、タイトルは『アルマ』にするべきでしょう。アルマの物語になっているのです。ぶっちゃけヒッチコックより、アルマの方がキャラクターとして興味深いです。

確かヒッチコックは大の鳥嫌いで、それで『鳥』を撮ったと記憶していますが、なぜかヒッチコックのオフィスにも自宅にも、鳥の置物や絵がいくつも飾ってあって、「?」でした。それから脳内のエド・ゲインとしょっちゅう相談しているところが、『デクスター』みたいです。かわいい白いテリアを2匹飼っていて、ヒッチコックとアルマもこの2匹みたいに息ピッタリじゃないと、映画に息吹を与えられません。

劇場の立体ポップ。窓から顔を出すと、
シャワーを浴びてるように見えます。
ジャネット・リーのスカ・ヨハ、ヴェラ・マイルズのジェシカ・ビール、トニ・パキのジェームズ・ダーシー、みんな良かったです。特に『クラウド・アトラス』でも色々化けてたジェームズ・ダーシーが、すごくトニ・パキの雰囲気を出してました。

音楽は、出だしで分かるダニー・エルフマン。『エド・ウッド』も映画監督の話でしたね。ずいぶん何というか、監督として毛色が違うけどさ。あと、ガス・ヴァン・サントの『サイコ』リメイクの音楽もエルフマンだったらしいですね。予告編では、ウッドキッドの印象的な曲が使われていました。

とてもおもしろく観られたけど、ところどころ、少しawkwardな演出があって、映画の神様のヒッチコックについての映画なのに、ちょっと残念だったかな。成功してないジャンプカットとか、期待通りすぎて興ざめしちゃう演出とか。いやしかし、ヘレン・ミレン。

11月に、映画作りを手伝ったのですが、撮影監督の名字がヒッチコックでした。若い美人なのですが、血縁なのかどうか聞けずに終わっちゃった(ヒッチコックは生前サンタクルーズに住んでいた。ベイツモーテルのモデルもわが家のそばにある)。

ほんとのアルマさん

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