2013年2月19日火曜日

"SILVER LININGS PLAYBOOK" 「世界にひとつのプレイブック」 + 短編アニメについて

今年の二本目は、アカデミー賞ノミネート作の"SILVER LININGS PLAYBOOK"です。

とても良かったので、観てからすぐ、新鮮なうちに感想を書きたかったのですが、ちょっと忙しくて間があいてしまいました。

『ウォーム・ボディーズ』で「予告編は映画の第1印象」と書きましたが、この映画の第1印象はあんまり良くありませんでした。予告編から読みとれる「ちょっと精神的に参ってるエキセントリックな(イイ男の)主人公が、ミステリアスで強引な(イイ女の)ヒロインによって立ち直る」という筋書きに、特に新鮮味を覚えなかったのです。でも、いろんな賞にノミネートされはじめると、メディアで取りあげられることも増え、良い評判をたびたび耳にし、「観にいった方がいいかな」という気になりはじめていたところ(すぐ洗脳されるタイプ)へ、主役を演じたブラッドリー・クーパーが、トーク番組で、主人公と父親(ロバート・デニーロ)の関係について話した内容に興味を引かれて、やっと、公開後数ヶ月後に観にいきました。



ストーリーは、予告編の通り(日本版の予告編は未見ですが、きっとバカッ丁寧に内容を説明しているのでしょう)、妻の浮気現場に遭遇して精神の均衡をくずした主人公が、リハビリ期間中、やっぱりとある事件でプッツンした過去のある女性(ジェニファー・ローレンス)と出会い、ぶつかり合っていくうちに少しづつ自分を取り戻していく、という大筋でした。

とにかく、やられました。ダーダー泣いてしまいました。意外にも、父と息子のしんみり場面ではなく、エキセントリックなヒロイン、ジェニファー・ローレンスと主人公の口論場面で。なんだか、彼女の演技がズキュュュ〜ン(Jojo風)と来てしまって。クーパーとローレンスが映画館の前で、ケンカをする場面があるのです。どちらのキャラクターも激しやすい性格で、それまでにも突然ブチキレたり、ビンタくらわせたりするシーンはあったのですが、この時のローレンスの激高ぶりは、鬼気迫るものがあり、「演技じゃなくて本当に怒っている」と有無を言わせず信じさせられてしまいました。目をつり上げての彼女の怒りっぷり、この映画の白眉でした。

そして、ロバート・デニーロにもたくさん泣かされました。これも意外にも、うらやましくて。あんたたちは恵まれているよ。

とはいえ別にウェットなだけの映画ではなく、笑える場面もたくさんありました。
これだけ恋の行方がどうでもいいラブストーリーもめずらしいです。

ちなみに私が一番親近感を覚えたキャラクターは、ジュリア・スタイルズが演じた、主人公の友人の奥さんです。嫌われ者キャラなんだけどね。あ、そうそう。あとインド系の心理カウンセラーもいい味出してました。映画に出てくるカウンセラーで、一番「この人のセッションなら受けたい」と思いました。スカしてないところがいいです。

だんなはなぜか、「子どもを甘やかせて育てた母親が悪い」と、主人公のお母さんに厳しい意見でした。彼女が緩衝材になっていたから、家族が保っていたと思うんだけど。お母さんと、演じたジャッキー・ウィーバー、巷ではすこぶる評判いいです。

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もう来週、アカデミー賞だぜ…。「リンカーン」も「アルゴ」も「ジャンゴ」も「ゼロ・ダーク・サーティ」も「レミゼ」も観てないよ。どれも全然観る気がしない。やばいな。

短編アニメーションは、ディズニーの"Paperman"も、学生によるストップモーション"Upside Down"も、トラディショナル・アニメーションの"Adam and Dog"も、それぞれ素晴らしいです。"Upside Down"は、26才の若者(確か)が作ったとは思えない、年季の入った夫婦の関係性を一目で表現したアイディアに驚くし、"Adam and Dog"は詩情が溢れてます。犬かわいいし。3作とも、セリフがないの! ディズニーが採るだろうから、この2作はアンラッキーでした。



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