2015年11月2日月曜日

"Steve Jobs"『スティーブ・ジョブス』

スティーブ・ジョブスの最新(^_^;)伝記映画。今回はマイケル・ファスビンダーがジョブスに扮します。映像化に活字化にコミック化にと、モテモテのジョブス物の、これが決定打となり打ち止めになるでしょうか? 

それにしても、よほどネタとしておいしいのしょうか、ジョブス。偉業と人間性のギャップ、それから逆転サヨナラホームランな人生が、そそられるのかしらね。

ソーシャル・ネットワーク』のアーロン・ソーキン脚本、『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督(意外な取り合わせ)の本作は、舞台を1984年のマッキントッシュ発表会、NEXTの発表会、iMacの発表会の3つに絞って、開幕前の舞台裏のごたごたという形に集約し、準備に追われるジョブスを、縁のある人々が次々に訪ね、ジョブスvs○○の会話劇が、息つく間もなく、めまぐるしく展開していきます。



最初の、マッキントッシュ発表会が行われたフリントホールは、私がアニメーションを学んだクパティーノのデアンザ・カレッジ(De Anza College)内にあり、ちゃんとそこでロケ撮影してました。発表会は、スーパーボウルに放映されたリドリー・スコット監督の手になる「1984」のパロディCM直後ということで、人々の熱い注目を集めており、それなのに、Macに「ハロー!」とあいさつさせようとしたらエラー爆弾が出てあせりまくるジョブス。スタッフを脅迫して修正させようとする姿に、彼の仕事上のやり方を見せ、一方幼い娘を連れて会いに来た元ガールフレンドだか妻だかとのやりとりでは、かたくなに娘リサの認知を拒否し、「TIME」誌に「父親なんて世の中の男の28%に可能性がある」と語ったことや、コンピューターの名前がLISAなのはただの偶然、と本人の前で言い放ったりと、最低親父ぶりを印象づけます。発表会ごとに、成長した姿で現れるリサとジョブスの関係が変化していき、それが映画の柱になっています。

ジョブスは全編文字通り出ずっぱり、しゃべりっぱなしなのですが、彼のかたわらを、アシスタントのアニーがずっと付き添っています。途中まで、全然分かりませんでしたが、だんだん、「なんだかケイト・ウィンスレットに似てる…」と思い始め、映画後半で、彼女だと納得しました。凄いキャスティング。

ウォズニアック役はセス・ローゲンで、ずっと「アップル2スタッフの業績を認めろ!」と頼み続けるのですが、ジョブスはにべもなく、iMacの発表会直前ではスタッフの前で決裂します。2人の会話の応酬は名セリフがいっぱい。私が特に気に入ったのは、「0か1かのバイナリの必要はない、才能に恵まれ、同時に謙虚にだってなれるはずだ」というウォズのセリフです。映画の公開直前、ジミー・フェロンの"Tonight Show"にローゲンがゲストで出たとき、ウォズ本人も出て、一緒にゲームをしたりしていました(^_^)。

ファズビンダーの風貌は、ジョブスと似ても似つかないので、そこがちょっと辛かったです。カリスマ性を買われたのかな? 

そういえば、ジョブスが亡くなった時、アップル本社に追悼に行ったことを思い出しました。ロイ・バッティや、あしたのジョーのように、短くもまぶしく燃焼した人生でしたね。でももうジョブス物はいいかげんいいから、次は桜玉吉の「ゲイツちゃん」映画化を希望。
書棚整理してたら出て来た「ゲイツちゃん」

Del Marのマチネーで$8。





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