2017年1月16日月曜日

"Moonlight"『ムーンライト』

地元映画館での上映は年末で終わっていたのですが、ゴールデングローブ賞作品賞受賞記念で、昨日から夜に1度だけ上映しはじめました。そうしたら、超満員!『この世界の片隅に』の上映館も、こんな感じなんですかねー(早く観たい……)

映画は、三つに分かれます。

i Little
ii Chiron
iii Black

それぞれ、主人公の黒人青年が名乗る名前です。iiのシャロンが本名で、あとのふたつはあだ名。ポスターがこの3つの主役を演じた役者を組み合わせた顔になってます。

フロリダに住む少年と、麻薬ディーラーが交流するお話です。ストーリーの予備知識はこれぐらいにして観に行くことをおすすめします。日本の公式サイトのストーリー紹介等は見ないようにしましょう! 大後悔の羊からのアドバイス。

シンプルで、力強い作品です。
あとからジワジワ来るタイプ。遅効性の毒のようにはんぱないジワりかたです。
映画を観たというより、白水社あたりの文学作品でも読んだみたいな印象です。

映画づくり上、一番きわだった特徴は、音楽かな。黒人の麻薬ディーラーが出てくる黒人社会の映画なのに、ヒップホップじゃなくて、ピアノや弦楽器等の生楽器を使ったクラシカルな音楽が基調なのです。モーツァルトのK339とか。それは主人公の、彼をとりまく環境とは相容れない内面を表現しているのだけど、そして最後の、それまでとはガラリとテイストの違う、べったべたのオールディーズの使い方!😂 反則ですって😂 😂 😂 今サントラ聴きながら書いてますが、”Who is You?”に波が入っているのがいいなあ……。(そして絶好のタイミングで、うちの窓の外でカモメが鳴いたぞ。一瞬サントラかと思ったぞ)

役者さんはみな、私の知らない人たち。主人公の少年時代を演じるふたりの子役は目がおっきくて澄んでいて、とても華奢なのに、大人になるとムッキムキになっていて、『エクソシスト』シリーズの美少年からサム・ニールへの変ぼうぐらい裏切られた感があったのですが、でもどうしてキャスティングがこの俳優になったのかは、彼の目を見ると一目瞭然です。これまたやられたー。あのゴールドの歯ってとりはずせるものなのかあ。

主人公が食事をおごってもらってはじまり、おごってもらって終わる映画でした。食べ物シーンには一家言ある淀川長治の感想が聞きたいです。(^_^)

映画の帰りのお月様。「ムーンライト」というタイトルに
したのがとてもロマンチックだと思いました。
この映画を観て、とあるふたつの映画作品を想起したのですが、言っちゃうとネタバレになるので書きません(←と書くのは自分へのメモ用です)。

-->
ア・モンスター・コールズ』が1週間で終わっちゃってて悲しい……。そういえば二週つづけていじめられっ子の男の子の映画を観たな。ずいぶん違うタイプの映画だけど。

-->

0 件のコメント: