2017年2月23日木曜日

“Hidden Figures”『ドリーム』

邦題を探したのだが見つからない。未だに公開未定(2月時点。5月に気がつくとドリーミーな〈←皮肉〉邦題が確定していた)
アメリカではロングラン大ヒット中。

1960年代、NASAに計算手(当時は手回し計算機のオペレーターたちを〝コンピューター〟と呼んでいたらしい)として勤める黒人女性たちの、実話に基づくストーリー。『ライトスタッフ』と『バッグドラフト』と『アポロ13』が好きで、0と1で思考するだんながめずらしく観たいと言った映画です。

だが、だんなはちょっとがっかりしたようです。数学的・技術的な問題を解いていくお話ではなくて、社会の偏見(NASAも例外ではなかった)を跳ね返す黒人女性たちのお話だったから。

羊が要約しましょう:
真っ向からぶつかっても、らちがあかないことを彼女たち(中心的なキャラクターは3人)は身をもって知っていた。だって、黒人で、女性だったから。ではどうするか? 答えは「ほめ殺し」だ!

要約終わり。

だんなの期待する要素は薄かったけど、拳でではない闘い方を描いた映画として、おもしろかったです。ファレル・ウィリアムスの音楽が、また良いのです。私はてっきり、当時の音楽を使っているのかと思っちゃった^_^;)タラジ・・ヘンソン演じる数学の天才が、職場に黒人用トイレ(当時はまだジム・クロウ法が幅を利かせる時代だった)がなくて、いちいち別棟まで走って用を足しに行く場面で流れる”Running”が最高です。「もう走るのイヤ!」っていう歌詞。

こういう映画を観るとき、白人の方々はどういう気持ちで観るのでしょうか。White guiltを感じながら観るのか、それともまったくくったくなく、主人公たちにエールを送りつつ観るのか。まあ後者なんだろうな、これだけヒットしているのだから。

ムーンライト』でドラッグディーラーしていた俳優さんが、こちらでは潔癖そうな軍人役で出ています。そして恋人役だったジャネール・モネイが、ポスターの左の女性と同一人物だったのを見逃していた……。あと、やなヤツ役で、キルシティン・ダンストが! フォートランを、図書館からくすねた(黒人に貸してくれないから)本で独学するドロシー役に、『ヘルプ』以来ひっぱりだこのオクタヴィア・スペンサー。本編上映前の予告編二作で顔を出していました。

1/19頃観賞

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🚀 邦題について

当初、『ドリーム 私たちのアポロ計画』だった邦題が、批判を受けて『ドリーム』に改題されたそうです。
さっきテレビで"Akeelah and The Bee"をやっていたので、ふと邦題を調べたら『ドリームズ・カム・トゥルー』でした。黒人女性ががんばって道を切り開くお話は、「ドリーム」ってつけときゃいいだろう、ってことですかね。😅 前者はドリームズと、複数形にしてあるところに、さらなる十把一絡げ的な偏見を感じます。

原題の“Hidden Figures”は、アメリカでも映画賞の式典などで、同じくノミネートされたデンゼル・ワシントンの"Fences"と区別のつかない白人プレゼンターたちが、"Hidden Fences"と予備間違いをしてひんしゅくを買っていました。そういう運命の映画なのね・・・。



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