2017年7月14日金曜日

“Spider-man: Homecoming”『スパイダーマン:ホームカミング』

ここ数年、ヒーローものはあまり観なくなったので、映画の冒頭で面食らいました。

ピーター・パーカーはもうスパイダーマンになっていて、なぜかジョン・ファヴローのお守りがついていて、ほかのヒーローたち(アベンジャーズ)と一緒に模擬戦をしています。
一方ニューヨークでは、なんだかテーマパークのアトラクションのようなデザインの構造物を解体する作業員たちが、政府の役人(トニー・スタークがバックについている)からお役御免になります。作業員の親分をマイケル・キートンが演じていて、「エイリアンの遺物を利用してやる」と、スタークら「1%の富裕層」への復讐に燃えます。つまり、解体しているのはエイリアンのものであり、この映画はエイリアンが地球に攻めてきて、追っ払ったあとのお話のようです。

あとでレビューを読むと、今回のトム・ホランド演じるスパイダーマンは、『キャプテン・アメリカ:シビルウォー』で初登場しているそうなので、その話の続きなのですね。それでキャプテン・アメリカが要所要所でコメディ・リリーフを演じていたのか。

ピーターは15歳の高校で、メイおばさん(マリサ・トメイ)と住んでいます。頭脳は全国レベルで優秀だけど、どちらかというといじめられっ子タイプのgeek。ネッドという太っちょアジア人のおたく友達がいて、リズという黒人の少女にほの字です。ピーターの通う学校はいろんな人種が入り交じっていて(校長からして中国系)、そういうところはリアリスティックでした。学校のトイレでピーターと内密のやりとりをしている背広姿のジョン・ファヴローをうさんくさそうに見ながら、きちんと手を洗うアジア系の細っこい男の子がおもしろかったです。

マイケル・キートンが売りさばいたエイリアン由来の武器を使った犯罪に、スタークにもらったハイテク装備いっぱいのスーツで立ち向かいますが、未熟なピーターはスーツをうまく使いこなせなかったりツメが甘かったりして、結局アイアンマンに尻ぬぐいしてもらう羽目に。

意外なことに、ピーターに100%好感というか、親近感をもってしまいました。声のせいかなー。チンピラ犯罪者のひとりに女の子だと思われたぐらい、キンキンした声で、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマイケル・J・フォックスを連想する批評家もいました。うじうじしてもいないし、かといって自信過剰でもなく、全然すれてなくて、「どうしよ、どうしよ」とか「ひーやばい」とかあわあわしながら、回転の速い頭脳とクモの糸を頼りに、とにかく一所懸命、人助けにがんばるところが良いです。スーツに仕込まれたしゃべるAIに「カレン」と名付けて恋愛相談をするピーター。がんばれ〜。

絶対トランプに投票したに違いない、マイケル・キートンの心情にも共感してしまいます。本作での一番の悪者は、トニー・スタークでした。そういえば最初のポスターで目立ちすぎていて不評をくらってましたね。マイケル・キートンの悪役、手加減なしに怖かったですよ(トーク番組に出ていた本人は、少し癖のありそうな性格に見受けられました)。

エンディングの立体/半立体/手書きアニメーションスタイルが、80年代のMTV風で、楽しいです。それが終わると、次作への布石映像があるので、注意です。

とうとうマチネーが10ドルになってしまった。無料のポップコーンをやけ食いだ。ますます映画館への足が遠のきそうです。今日の観客は3組。

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