2018年3月17日土曜日

"Before We Vanish" 『散歩する侵略者』

⭐️⭐️⭐️

Del Marで一週間のみ上映、最終日、雨降りに見に行く。

わたしだけを覚悟して行きましたが、あと2人ぐらい、ぽつん、ぽつんとやって来ました。

『ブラックパンサー』の翌日に観て、あまりの違いにクラクラしました。(どちらも同じぐらい面白かったですよ、ただすごく違うから)

とくに、変な歩き方がうまかったなあ。

この監督は、町並みや室内をきわめて無機質・没個性に撮るのがうまいですよね。それだけでちょっと鬱になっちゃう。

ゴミ箱にゴミを捨てましょう、というPSA映画としても通用するかも……。

舞台劇が原作とあとで知り、なるほどと思いました。

「しんちゃん」は、Shinzyみたいな字幕をつけていました。

終わったあと、前の席で観ていた中年男性が、思いっきり両手をつきあげて、「ハハハハハ」と馬鹿にしたような笑い声をあげたのが、印象的でした。アメリカ人がそういう反応をするのもわからなくはないかも。メンタリティ違いすぎて、映画の中の普通の日本人がエイリアンだったもの。あと、車の速度がいくらなんでも遅すぎる、とかさ、そういうとこ。

[業務連絡]
スクリーン、もやってたぞ。直せ。


2018年3月15日木曜日

"Black Panther"『ブラックパンサー』

⭐️⭐️⭐️

ファンタジー映画でした。

『指輪物語』を連想する、エルロンドの御前会議みたいな場面もあるし、指輪も出てくる。ヴィブラニウムがひとつの指輪で、王族がつけてるのがナズグルの指輪。カラフルな魔法もいっぱい。(はっ、ゴラムも出てるじゃん! 素顔で! いやいやいや、どころか、ビルボもいるじゃん!!)なかなかよくできたファンタジーだと思う。長い上映時間を最後まで楽しめました。

これを、『フルートベール駅で』の監督&主演(本作では敵役キルモンガーを演じる)コンビが作ったのかと思うと、感慨深いです。全然毛色の違う作品ながら、オークランドというルーツを離れていないところが粘着質だ。

この夢いっぱいの、「逃避文学」とも揶揄されるファンタジー系の映画が熱狂的に支持される理由について、少ない脳みそで考えています。結論を出すには情報量不足なので保留です。
……でもま、単純に、すごくパワーがあるよね。アフリカン・パワー。夢見ることも、理想を持つことも、悪いことではない。

ところでお花、全部なくなっちゃったのに、これからどうするのだろう? もう過去はいらないと? 過去じゃなく、未来をみよう、ということかな。

オコエ将軍の、「恋人より国」宣言が好きです。いつも、映画とかマンガとかで、「たとえ世界が滅んでも恋人/家族をとる!」という超セルフィッシュな主人公が賞賛されるのに、少し居心地の悪い思いをしてきました。かといって国粋主義とかも困っちゃいますけど。あれ、この映画のテーマとリンクしてきた。