2019年4月24日水曜日

"Okko's Inn"『若おかみは小学生!』

⭐️⭐️

こちらもFathom枠にて。
子ども向けなのに、2日間の夜7時の回のみ上映で、ちょっとさみしいです。
観客も10人ぐらいいるかいないか。ちびっこの観客は楽しめたかな?

海外上映向けに、冒頭監督からのメッセージが、英語字幕つきで流れます。
しどろもどろなのが微笑ましいです。でもちょっと恥ずかしかった(日本人だから💦)。
やぼでもこういうのをつけないと、伝わりにくいと配給のGKIDSが判断したのだろうか。
それでもあえて、海外(北米)で上映する意味があると思ったということかしら。

小学生のおっこが祖母の経営する旅館で見習いをするという設定は、子どもに仕事をさせることには神経質なアメリカでは、抵抗があるかもしれないな。
学校で生徒に掃除させることさえ、問題外なお国柄だから......。

トラック事故の演出、よかったですね。あそこはもう一度観たいです。

ライバルの女の子、『Homodeus』を読んでいたんですが、日本版も?

2019年4月15日月曜日

"Missing Link"

⭐️⭐️⭐️

楽しい映画でした!

LAIKAの新作ストップモーション・アニメーション。
相変わらずCGと遜色のない画面作り。

お話もおもしろかったです。
イギリスの冒険家(ヒュー・ジャックマン)がアメリカ大陸でことばの話せるサスクワッチ(ザック・ガリファナキス)を発見し、彼(ミスター・リンク、またの名をスーザン)を伴い今度は雪男を求めてヒマラヤへ!

クボ』で子どもの喪失感を描く話は終わり、本作はおとなが主人公。その分のびのび、明るくはっちゃけていて、コマ撮りアニメ版『インディ・ジョーンズ』を目指したような趣です。それが裏目に出たのか、公開後三日間の興行成績が大コケ(LAIKA史上最低だった『クボ』の半分)だったのは、ターゲット層が明確じゃなかったのも一因ではと分析されています。評価はたいへんよいのですが。ストップモーション・アニメーション、じり貧気味で不安です。

声優はそのほか、エマ・トンプソン、スティーブン・フライ、ゾーイ・サルダナなど。

2019年4月12日金曜日

"The Man Who Killed Don Quixote"『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』

⭐️⭐️⭐️⭐️

拙訳『幻に終わった傑作映画たち』(サイモン・ブラウンド著、竹書房刊)でもとりあげたテリー・ギリアムの、ついに完成した〝未完成映画〟『ドン・キホーテを殺した男』を観てきました。

オペラなどの舞台劇をフィルムに収めた作品や、クラシック映画、アニメ映画などを中心に、1〜数回のみ映画館にかけるFATHOM Eventsという枠で、ただ1回のみの上映でした。どうしてFATHOMになったのか、今後通常形態での上映はあるのかは、わかりません。配給先が決まらなかったのかしら。でも、映画界の一大〝イベント〟には違いないから、ふさわしいといえばふさわしい?

2日前に確認したら、もう席がおおかた埋まっていて、前から二番目の端っこしかとれなかったのですが、ギリアムファンと一緒に、劇場でこの映画の完成形を観られた、それだけでよかった〜。

もし映画館で観られる機会があったら、もう絶対に観に行かれることをおすすめします。内容うんぬんとか、ギリアムファンうんぬん以前に......。なんというか、映画を愛するなら......。口はばったくて恐縮ですが。(あと劇場じゃないと、わたしのように集中力の怪しい人間は、わりと初めの方で休憩入れて、そのまま観なくなっちゃうおそれがありそうな、ややかったるい部分を感じるところがなきにしもあらずで......むにゃむにゃ)

最終的にドンキを演じているのはジョナサン・プライス。回り回って、『未来世紀ブラジル』の彼になったのですね。EWのインタビュー記事でギリアム監督がいっていますが、プライスが良い役者なのは知っているしよき友人でもあるけど、70の声を聞いて、やっとこの役にふさわしくなった、だから完成までに長い時間かかったのはそうなるべくしてなったんだ、とのことです。ただ鼻が通り過ぎているのがご不満で、特殊メイクのつけ鼻をつけたそうです。二時間半ほどの本編上映後、メイキング(『ロスト・イン・ラ・マンチャ』とは別の、今作のメイキング)が上映され、プライスがつけ鼻をつける様子も収められていました。メイキングを観ると、監督もスタッフもみんな楽しそうで、よかったなあ。衣装と美術だけでも観る価値100%。CDディスクをはっつけたお馬のきらきら衣装がグーです。監督をして、「どうすんのか見当もつかなかったのに、作っちゃうんだ」といわしめたアイディア衣装の数々。オスカーにノミネートされますように)

途中で、もし存命だったらこれは絶対ロビン・ウィリアムズに振っただろう、という役がありました。観たらああ、ときっとピンとくると思います。映画の最後に、ジョン・ハートとジャン・ロシュフォールに捧げていました。

サンチョ・パンサ&TVCMディレクター役のアダム・ドライバー、いろいろ受難に遭ってましたが、ギリアム映画にうまくはまっていました。アクの強さやけれんみがないから、どんな作品にも溶けこめるのかな。顔はいつみても不思議な顔だけどさ。ギリアムは、とっぽいところを気に入ったみたいです。

字幕のギャグとか、ちょくちょく挟まれるギャグにみんなと笑えてよかった。

ところで前述のインタビューはいろいろおもしろいことを監督がいっていて、トラブル続きの本作の撮影については、「神を信じない俺を神が嫌ってるから」だそうです。心臓発作を起こしてしまったあとは、どうも左目が見えなくなってしまったようです。💦 現在の状態はどうなのだろう。

そして、映画を撮り終えたあと気づいたのは、この映画は本当は何についてなのかというと、ドン・キホーテの映画じゃなくて、『モンティ・パイソンのホーリーグレイル』をスコットランドで撮影中に体験したことなんですってさ。

最後に、ドンキはあなたみたい、というインタビュアーのべたな質問に、「俺はサンチョ、映画がキホーテ」と答えていました。

それにしても、オーソン・ウェルズにしろ、セルジオ・レオー ネにしろ、どうしてフィルムメーカーは「ドン・キホーテ」をそんなにも映画化したくなるのでしょう? やっぱ、映画監督はサンチョだからなのか?

FATHOMで『若おかみは小学生』("Okko's Inn")やるみたいなので、観に行っちゃおうかな!
あと来週の"Octman"『吸盤男オクトマン』も気になるぞ。「寿司に食われるぞ〜!」というナレーションにみんな大笑い。若き日のリック・ベイカーが特殊メイク担当。

それより、実は未見の『ロスト・イン・ラ・マンチャ』観なきゃ。

4.10.2019 7PM

2019年4月10日水曜日

"Apollo 11"

⭐️⭐️⭐️

アポロ11号の月着陸を、打ち上げ当日から地球帰還まで、当時の映像と実況中継でつづるCNNのドキュメンタリーです。

臨場感がすばらしくて、観客も一緒に当時、ニュースで固唾を呑んで進行を見守ってる気持ちになれます。ぐいーんて宇宙を移動する前、地球や月の周回軌道を二周ばかり回ったんだね。

NASAの管制室、みごとに白人のおっさんばっかし。😄

マイク越しのやりとりがききとれなくてたいへんでした😢
当時もクリスピークリームのドーナッツがあったのね。
見物客が被っているキャップにスリットの入った帽子がいいなと思いました。
あと職員に案内されていた人はアシモフ?

2019年4月5日金曜日

"Shazam!"『シャザム!』

⭐️⭐️⭐️⭐️

おもしろかったです!

おとなになることがヒーロー、というストレートな理屈がとても建設的で前向きで、いままでのどのヒーローものよりくったくなく受け入れられて、もやもやすることなく観れました。

レディ・バードの、「いまのわたしが精一杯のわたしだったらどうする?」というセリフが、頭のなかにこだましたけれど、これは思春期前の子どもたち(ひとりをのぞいて)の話だからね。

これであと、怖くも存在感も何もない凡庸なCGクリーチャーたちが、ハリーハウゼンのダイナメーションだったらいうことないのになあ。ないものねだりでした。

先行上映にて。